伊那市地蜂(じばち)愛好会に入会して2年が経つ。公民館講座の親子自然体験教室で「スガレ追い」をすること、友人にスガレ追い名人がいることが入会の大きな動機である。
名人に同行して、スガレ追いの楽しみ方の幅が広がった。スガレを追う・巣を見つける・巣を採取して自宅で飼育する・餌をやり巣の成長を見守る・巣から蜂の子を取り出して炊き込みご飯などにして味わう、等々。スガレ追いを通して伊那谷に受け継がれた独特の文化を体験し、楽しむことができた。また、地蜂愛好会での活動を通して、会員の地蜂に対する熱い思いも知ることができた。
里山でスガレを追っている友人は、いつも生き生きとしている。少年の様に「今、この時」を楽しんでいる姿を見ると、こちらも元気をもらう。
伊那谷に伝承されてきたスガレ追いという文化を、若い世代に伝え継ぐ一環として、公民館講座で継続していきたいと思っている。
手良公民館長 竹中雅幸(たけなかまさゆき)
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