伊那市の各公民館では、特色あるクラブ・サークルが活動しています。今回はその活動の一部を紹介します。
ここで紹介した以外にも様々な活動が行われていますので、皆さんも公民館に集い、学び、交流してみませんか。
■ラタンandラタン[伊那公民館]
ラタンとは、東南アジアに生えている籐の蔓の様な植物を加工した物です。「ラタンandラタン」は、そのラタンで籐工芸を制作している会です。この会は、20年以上前に籐工芸の異なる2つの会が合流したことで発足し、合流に合わせて今の名前になりました。
会の活動では、小物入れやかご、バック、花など、それぞれが作りたいものを自由に制作しています。作り方は、ラタンの蔓を必要な長さに切り、水に濡らして柔らかくし、縦の蔓と横の蔓を組み合わせて編んでいきます。籐の作品を作りたい人が集まった会なので、和気あいあいと楽しく制作しています。現在の会員は8名です。
毎月、第1・3週の木曜日、午前10時から12時まで活動しています。籐工芸に興味のある方はいつでも見学、体験ができますので、お気軽にご参加ください。
■パッションティアラ[富県公民館]
毎週木曜日の夕方、富県ふるさと館に子ども向けダンスサークル「パッションティアラ」の元気な声が響き渡ります。
保育園児から小学校6年生までの子どもたち約30人が集まり、音楽やリズムに合わせて体操をしたり、ダンスをしたりしています。夏祭りのステージなどでお揃いの衣装を身に着け、ダンスを披露し、日頃の成果を発表しています。
参加している子どもからは、「踊って体を動かすのが楽しい」、また保護者からは「保育園児から小学校6年生までの子どもたちが集まり、皆で仲良く活動できて嬉しい。保護者同士の交流も広がる」といった感想が聞かれました。
12月には第44回富県ふるさとまつりでダンスを発表してくれます。ぜひご覧ください。
■美篶コーラス[美篶公民館]
「美篶コーラス」は、発足から約45年活動している歴史あるクラブです。現在は、女性12名で、毎週火曜日の夜、美篶公民館の講堂で活動しています。
11月の美篶地区文化祭や12月のい〜な音楽祭など、年に数回ある発表の場を目標として、日々の活動に励んでいます。
ここ数年は新型コロナウイルス感染症の流行に伴い、独自に開催している演奏会の中止やメンバーの減少など、満足のいく活動ができない状況が続いていました。しかし、メンバーが少なくなる中、少人数でもそれぞれが自分のパートに責任を持つことで、きれいな3部合唱を実現しています。
今は、メンバーが気持ちよく歌えることを重視して選曲をしています。歌うことが好きな方は、是非一緒に活動してみませんか。素敵なハーモニーを奏でながら、心地よい時間を過ごすことができます。
■手良麻雀(まーじゃん)クラブ[手良公民館]
「手良麻雀クラブ」は、毎週月曜日の午後1時から5時まで活動しています。会員の多くが80歳を超えた元気なシニアの皆さんです。
手良公民館の建て替えをきっかけに、平成29年に住民の皆さんから要望が多かった健康マージャンがクラブ活動として発足しました。発足した当初は麻雀をする道具が無いため参加者が持ち寄るなど、苦労しながらも創り上げてきました。
参加者からは、「頭の運動にとても良い」、「仲間と楽しく活動できて嬉しい」といった声が聞こえてきます。
麻雀を「スポーツゲーム」として位置付けて、毎週明るく楽しく競い合うことで心も体も健康になる、そんなクラブ活動となっています。
■しらゆりの会[東春近公民館]
公民館の廊下に、いつもきれいな花が生けられています。これは生け花サークル「しらゆりの会」によるもので、来館者の目を楽しませてくれています。
この会は平成16年に発足し、花が好き、花を生けるのが好きな女性5名が月2回集まって活動しています。先生は酒井三智枝さんで、会の名称は先生の好きな花からつけられました。
「先生が朗らかで、上手に教えてくれます」、「家の玄関に飾ると、華やかになります」と会員の声。先生からは「それ、いいね」、「短くした方がいいかな」などのアドバイスや手直しをしてくれます。活動では、野に咲く花や季節の花などを用意し、特徴を生かしながら生けています。同じ花でも生け方が様々なところが魅力だそうです。また、使用する花器も多種多様で楽しめるようです。
文化祭の生け花の展示場では、静謐(せいひつ)な雰囲気が感じられ、思わず見入ってしまいます。
しらゆりの会は、生け花で家の玄関の雰囲気が変わるのを楽しみに集う、仲の良いサークルです。
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