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50年の森林(もり)物語

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長野県伊那市

■森林を通じた新宿区との交流事業
市内には、友好提携を結んでいる新宿区が開設した「新宿の森」が2カ所あります。一つは長谷鹿嶺高原付近の市有林一帯、もう一つは鳩吹公園の東に広がる市民の森の中にあります。今回は、森林を通じた新宿区との交流事業を紹介します。
長谷の「新宿の森」では、新宿区による間伐や下草刈りなどの森林整備が行われています。間伐を行うことで、林内に日光が入り、健康な木が育ち、CO2の吸収が促進されます。このように森林整備により吸収したCO2を新宿区内のCO2排出量の一部と相殺する「カーボン・オフセット」の取り組みを、自治体間連携で行っています。
一方、市民の森内にある「新宿の森」は、区民が自然と触れ合う環境学習の場として利用されています。
例えば、新宿区の小学生を対象にした「新宿移動教室」では、伐倒見学や間伐材の輪切り体験を行っています。伐倒見学では、「ドーン!」と木が倒れる音に大人も子どもも関係なく歓声と拍手が起こります。輪切り体験では、最初は鋸(のこぎり)の扱いに苦戦している子も、コツを掴んだらスムーズに切れるようになり、家族へのお土産にしていました。
また、本年はコロナ禍により3年間開催できずにいた「自然体験ツアー」を再開しました。区内の親子連れが1泊2日で伊那の森を存分に楽しむ人気ツアーです。伐倒見学やネイチャーガイドに加え、森林組合のペレット工場見学などさまざまな森林体験を行っています。このツアーに参加することで、森林整備の大切さや環境問題を身近に意識してもらうきっかけになっています。
今後も新宿区との森林を通じた交流事業の推進と、さらなる発展を目指していきます。

問合せ:50年の森林推進室

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