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公民館報いな-ふるさと!発見[長谷公民館]

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長野県伊那市

■中尾辻(なかおつじ)の石仏群(せきぶつぐん)
国道152号線から中尾橋を渡り、300メートルほど進んだ四つ辻に「中尾辻の石仏群」があります。
ここには、種類も多く珍しい石仏が30体ほど並んでいます。
すぐに目につくのが球形の道祖神で、ちょっと見ただけでは何の石仏かわかりませんが、台の上には直径50センチメートル程の見事な丸石が安置され、台石に「道祖神」と刻まれています。球形道祖神は伊那谷ではとても珍しいと言われています。
他に「道祖神盗み」の言い伝えのある双体道祖神(そうたいどうそじん)が一体あります。枠石(わくいし)の中の双体像が当初のものと入れ替わっているのです。
その言い伝えは次のようです。
いつの頃か、中尾に何かの用事で来ていた他地区の人達が、道祖神があまりにも良い出来栄えだと惚れ込み、連れの中にいた石屋が枠にはめ込まれた像を取り出して持って行ってしまった。そして「神様が、おれをどこかへ連れて行ってくれ」と言っていたと理屈をつけていたという。その地区の人達は、取り返しに来られてはいけないと、道祖神の近辺を若い衆に守らせ、まわりを年寄り衆が囲んで酒を飲んでお祭りをしたということです。
後にこの話を聞いたある人が、双体像を寄贈し中尾辻に安置したと言われています。

参考資料:伊那谷長谷村の文化財

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