高遠にはたくさんの石仏や石造物があります。寺社の石仏はもちろんですが、高遠町長藤の的場地区や中村地区、小原地区、勝間地区にも十王像が祀られています。古い歴史のあるお寺やお宮にだけでなく路傍にひっそりとたたずんでいるものも多く、どれもみな周りの自然や建物などと調和して素晴らしい景観を作っています。こうした光景を見るとき、高遠町は石造文化の里だと感じます。
そこで令和3年度、高遠石工の石仏巡りを企画したところ、多くの参加者があり好評を得ました。初年度ということもあり、建福寺、勝間の不動明王をはじめ、高遠町地区を4回に分けて見学しました。
令和4年度は伊那市内や木曽方面に見学地を広げました。手良蟹沢の八十八観音、百体庚申には、石造物の素晴らしさだけでなく、常にきれいな環境づくりを心掛けている地域の方のお気持ちも感じ取ることができました。
今年度は、守屋家代々の石工たちの石仏が数多く安置されている伊南地域に焦点を当てました。伊南地域には数々の寺院が点在し、参道や境内には石造物が所狭しと置かれ、ずっと見ていても飽きることがありません。寺院の景観と合わせ楽しんでいます。来年度は上伊那北部地区を訪ねる予定です。
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