■伝統と楽しさを両立 式年御柱大祭(しきねんおんばしらたいさい)
富県地区南福地諏訪神社の式年御柱大祭が9月24日執り行われました。諏訪大社(諏訪市)の御柱祭の翌年に行われるのがしきたりで、24日は合計4本の内1の柱・2の柱の里曳き・冠落とし・建御柱を行いました。地区の男性で構成する長持保存会も随所で長持を披露し、「人が出てるでそこでも舞ってくれや」と声が飛べば、沿道で見守る住民を踊りと歌で魅了してきました。
氏子は77世帯で、南福地の3常会(上竹松・竹松・阿原)がこの大祭を行います。氏子の数が減少傾向にある中、木遣り・てこ方・曳き手・杣などの役割分担をしました。
里曳きではトラクターを使い、曳き手不足を補う工夫をし、今回も村中をトラクターと曳き手が曳行。また、習わしでは、御柱の長さを毎回1寸伸長させることになっています。諏訪神社は約30段の石階段の上に位置するため、人力で担ぎ上げるのが負担という意見もありましたが、議論の末、今回も伝統どおり627センチメートルの過去最長の柱を建てました。
御柱祭典副委員長の北澤さんは、緊張した面持ちで「事故なく行いたい」との第一声のあと、「とにかく地区の皆さんに楽しんでもらいたい。若い人達も仕事を調整して参加してくれ、それが嬉しい」と顔をほころばせていました。
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