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自治体の皆さまへ

農業委員会だより

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長野県伊那市

■農業委員会の活動紹介
農業委員 諸田浩

美篶地区では、長年グループで守ってきた農地を新規就農者に任せた事例を紹介します。その農業者はバレーボールプロリーグの「VC長野トライデンツ」です。目的・意気込みなど代表の笹川さんに伺いました。
私たちVC長野トライデンツは地域密着型のクラブチームとして「地域の課題に向き合う」ことを考えながら日々活動しています。その中で、私が生まれ育った地元の農業においてこれからの継続が難しいというお話を聞き、クラブとして何かできないか?と思ったのが農業に携わることになったきっかけです。
まず農地を借りるところからスタートしました。私自身、農業は未経験で実家も農業を行っていなかったので繋がりなどがなく、各自治体へ足を運び探し歩きました。中々、借りることができず大変だった記憶があります。そんな時に伊那市農業委員会様と出会い、私が生まれ育った美篶で農地をお借りすることができました。
農地が決まりいよいよ耕作がスタート。人参・さつまいも・トウモロコシを作りました。右も左もわからない状態でしたので農業委員の方から指導をいただきながら作業を行いました。土づくりが重要であることを知り早くも農業の難しさを実感。機械なども用意できていない状態でしたので、周囲の農家さんから借りたりなどして作業を進め改めて人との繋がりの大切さを実感。同時に地元農家さんの温かさを感じることができました。8月にはトウモロコシの初収穫で気合を入れ畑に向かいましたが、動物対策を行っていなかったので畑1枚分は食べられてしまい、また無農薬に挑戦した結果、虫にやられてしまい初年度のトウモロコシは全滅。ここでも農業の難しさを実感。それでも秋に収穫した人参・さつまいもは上手くいき自信に繋げることができ良かったです。また農業を始めたことでサポーターの皆様とも交流する機会が増えました。
みんなで草むしりや収穫などしたことで中には農業を始めようかと考える方も。農業はきついイメージがありますが、こうしてみんなで楽しくできることでイメージも変わると思いますので、これからもどんどん地元の方々と交流していけたらと思っています。

▽取組み状況
1年目:90アール
今年:168アール

▽美篶の農業委員から
選手それぞれが仕事を持ちながらバレーボール・農業に頑張っている「VC長野トライデンツ」。
皆さん、応援宜しくお願いします。

■全国農業新聞を読んでみませんか
農地を守り担い手を応援する専門情報紙です!!
・週刊・金曜日発行
・月額・700円

問い合わせ先:お近くの農業委員まで

■ご近所農業委員からの一言アドバイス
「農地を耕作目的以外に使うには、許可や届け出が必要になりますので、農業委員に相談してください」
例えば、自宅の敷地を広げたい、駐車場にしたいなどの時には、規模の大きさにかかわらず農地転用の許可や届け出が必要になります。

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国の農政施策により令和6年度末までに「地域計画」の策定が義務化されたことにより、その基礎となる「目標地図」作りを令和5年度中を目標として行います。
地域計画は、各地区農業振興センタ-での話し合い、目標地図は、各集落農業振興センタ-を核として、集落役員、地域の担い手、農家の皆様の協力を得ながら進めますので、ご理解とご協力をお願いいたします。
農業委員は、地区、集落の話し合いに積極的に関わり、地域の農家の皆さまと一緒に、今後の地域農業及び農地の維持について考えます。

地域計画:地域の農業・農地利用の未来(10年後)設計図
目標地図:10年後までに誰がどのように農地を使って農業を行っていくかを地域で話し合いまとめる地図
例)農業委員会が作成する目標地図の素案を元に
↓ 地域での話し合いにより、10年後誰が耕作するのか筆ごと地図に書き込みます。担い手への集約、団地化、機構集積協力金などについても話し合います。
例)目標地図を作成します
令和6年度に作成した後、毎年見直しを行っていきます。
※詳細は、本紙またはPDF版34ページをご覧ください。

発行:伊那市農業委員会

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