■伊那市誌こぼれ話 第3弾
今回は、新伊那市となり活動が大きく進展した「そば振興」についてご紹介します。
●「信州そば発祥の地 伊那」
▽行者そば
荒井区内の萱には、奈良時代に修験道の開祖役小角が、村人たちの温かいもてなしへのお礼にと、蕎麦の実を置いていったとの伝説が残されています。人々はこれを大切に育て、信州全体に「そば」を広めました。秘伝の味「行者そば」として今に伝えられています。
毎年秋には「行者そばまつり」をはじめ、市内各団体主催による「新そばまつり」が行われ、数多くのそば好きでにぎわっています。
▽高遠そば
高遠藩主、後に会津藩主となり、江戸幕府四代将軍家綱の補佐役を務めた保科正之公が会津に国替えした際に、会津にそばが伝わったとされています。今も会津地方では「高遠そば」の名で根付いています。高遠では、集落を中心に受け継がれてきたそば文化ですが、「高遠そばの会」「高遠そば組合」の皆さんの活動により、25年ほど前に「高遠そば」として商品化されました。
▽次へのステップ
平成27年には「伊那そば振興会」が発足。「入野谷在来復活夢プロジェクト」により、入野谷在来そばがわずか6粒から奇跡の復活を遂げました。今後は、「信州そばNo.1の地 伊那」を目指してさらに歩みを進めます。
問合せ:市誌編さん室
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