高遠町総合福祉センター 令和5年4月29日
会津松平家14代当主松平保久(もりひさ)氏による講演でした。高遠と縁も深い会津藩祖保科正之公の誕生から、多感な19年間の高遠での暮らし、武断から文治へと政治を変えた江戸での活躍、会津での政治、晩年会津に戻った生涯までの話から始まり、幕末以降の会津の難しい立場や苦しい状況、昭和になって容保公の孫娘の皇室への嫁入りによる朝敵という汚名が晴れるまでの複雑な心境、会津魂は愚直との言葉に会津の人々の一端を知ることができました。
同じ内容の話でも、子孫の方から直接お聞きするものは大変重く深く感じました。特に京都守護職では、朝廷に尽くしたにも関わらず、理不尽に朝敵の汚名を負わされた会津の人々の心情に、深い思いを持つことができました。また、江戸城天守閣再建への関わりを断られたことなど、最近の話に触れられたことも大変良かった。
寺田利男(てらだとしお)
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