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自治体の皆さまへ

令和6年元旦 謹賀新年 新年のごあいさつ(1)

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長野県伊那市

■誰もが幸せに暮らせる日本を支える地域の姿
伊那市長 白鳥孝

あけましておめでとうございます。市民の皆さまにおかれましては、輝かしい初春を健やかに迎えられたこととお慶び申し上げます。

▽すべての福祉に漏れのない取り組み
昨年は、新型コロナウイルス感染症の位置づけが5類に移行となり、日常生活は通常に戻ってまいりましたが、物価上昇、燃油高騰が地域経済や市民生活に大きな影響を与えた一年でありました。
こうしたなか、伊那市では、子育て世帯、生活困窮者への支援や子どもの貧困対策のほか、農家や中小企業者への支援など、スピード感をもって対応してまいりました。特に、市民の皆さまが、より暮らしやすい環境を享受できるように、新しい技術を活用し、医師の診療が行えるモバイルクリニック搭載機器高度化や、交通手段の確保が難しい方でも移動できる、ぐるっとタクシーに加え、市街地デジタルタクシーの運行など、「すべての福祉に漏れのない取り組み」の実現に向け積極的に取り組んできました。これからも誰ひとり取り残すことなく光を届けるべく、今年一年、引き続き全力で邁進してまいります。

▽第2次伊那市総合計画の後期計画がスタート
そして本年は、「第2次伊那市総合計画」の後期計画がスタートします。これからも地域の課題やニーズを把握し、施策を展開してまいります。特に、令和10年度には伊那新校が開校予定です。これにより、教育環境の充実や学生の交流が促進され、伊那北駅周辺や中心市街地整備について、産学官民連携のもと若者の声を積極的に反映させ、魅力のある街づくりに取り組んでまいります。また、近年の気候変動に対応するため、現在天竜川水系河川整備基本方針の改訂が行われています。頻発化・激甚化する災害から人命や財産を守るため、国・県・流域の市町村が一体となって、戸草ダムの建設再開に向けて引き続き強く求めてまいります。
同様に、リニア中央新幹線の開業や三遠南信自動車道開通に向けて、市内幹線道路網の整備は喫緊の課題であります。国道153号伊那バイパス・伊駒アルプスロードや環状北線事業を推進するとともに、昨年、フィンランド視察で感じた、伊那の地で生まれた子どもたちが将来を見据え、生きる力を身につけられる教育環境の充実や、企業誘致、移住・定住、福祉の取り組みについて、市民の皆さまが安心・安全に暮らせる生活基盤の確立に向けて推進してまいります。

▽地域の恵みと新しいテクノロジーの融合
昨年11月に、一般社団法人プラチナ構想ネットワークが主催した第11回プラチナ大賞において、伊那市が優秀賞の「デジタル地域再生賞」を受賞しました。これは、世界的に脱炭素社会に向けて取り組みが進んでいるなか、伊那市がいち早く、地球環境を守る「伊那から減らそうCO2!!」や、「伊那市50年の森林ビジョン」を策定し、農林業など一次産業を基盤として「食」・「水」・「エネルギー」を自ら賄い、再生可能エネルギーで循環する環境づくりに積極的に取り組み、新しいテクノロジーとの融合により、持続可能な社会の構築を推進していることが、高く評価されたものです。
私は、就任以来、市民の皆さまが幸せに暮らせるために、一次産業を基本に「伊那に生きる、ここに暮らし続ける」ビジョンが実感できる街づくりを進めてまいりました。
本年も皆さまと一緒に未来を描き、創造し「日本を支える夢のある地方都市伊那市」をしっかりとつくり上げてまいりますので、皆さまのご理解、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。
結びに、市民の皆さまにとりまして輝かしい一年になりますようお祈り申し上げ、年頭のごあいさつといたします。

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