令和6年元旦 謹賀新年 新年のごあいさつ(2)

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■議会機能強化を図り信頼される議会へ
伊那市議会議長　白鳥敏明

あけましておめでとうございます。市民の皆さまにおかれましては、健やかに新春をお迎えのこととお慶び申し上げます。

▽より一層身近に感じてもらえる議会に
さて、長期間新型コロナウイルス感染症対応に悩まされてきましたが、昨年5月からは感染症法上の位置づけが5類感染症に変更され、行動制限も従来対応となり、経済活動も活発になってきました。しかしながら、各種イベントや、地域のコミュニティが従来の形態に戻るには時間が必要で、感染対策を講じながら対応せざるを得ない状況でした。
このような状況でしたが、8月から9月にかけて「市民と議会との意見交換会」を常任委員会ごとにテーマを決め、市内6会場で開催しました。多くの市民の皆さまにご参加いただき、頂戴しました貴重なご意見は、議員間討議を経て、市長部局に対応策を確認し冊子にまとめ報告させていただく予定でおります。
また、昨年は伊那北・伊那弥生ケ丘・高遠・伊那西の各高校との意見交換会を開催しました。議場等で高校生の学習成果の発表とグループ懇談会を行い、提案された「高校生からの意見・要望」等は議員間討論を経て、市長部局に対応策を確認し各高校にフィードバックしました。今年も高校生に議会への関心を持ってもらうきっかけ作りと、高校生から生の声を聴く機会として開催したいと思っております。
さらに昨年は、初めての試みとして、未就学児・小学校低学年児童と保護者を対象にした議場コンサートを開催しました。参加者からは大変好評でしたが、その一方でご批判の声も寄せられました。市民の皆さまにより一層身近に感じていただける市議会を目指して、開催方法などを再検討し、今後も継続して開催したいと思っております。

▽安全・安心で快適な暮らしのために
「道路・戸草ダム問題等特別委員会」関係では、上伊那広域連合議会と、南信州広域連合議会が連携を図り、昨年両広域連合議会で「天竜川流域の総合的な治水対策に向け三峰川の治水事業促進(戸草ダム建設再開を含む)を求める」意見書を採択し国へ意見書を提出しました。また、県市議会議長会総会に伊那谷三市議会連名で同様の意見書を提案し採択されましたので、県知事や県議会議長らに要望書を提出しました。また、両広域連合議会も「三峰川総合開発事業促進期成同盟会」に加盟し、行政と連携し要望活動を実施しました。今年も広域行政・広域議会が連携して要望活動を推進し、三峰川・天竜川流域に暮らす市民の皆さまの安全・安心のために、早期の建設再開に向けた活動を進めてまいります。
また、高齢者や免許返納者の皆さまの移動手段となっております、「ぐるっとタクシー」「デジタルタクシー」の運行については、利用者・運行業者双方のご意見を精査し、多くの市民の皆さまが利用できる快適な仕組みとなるように委員会で検討し提案してまいります。

▽議会改革実践スタートの年に
「議会改革特別委員会」では、政策立案を行うための「政策サポーター制度」や、「所管事務調査等のガイドライン」を制定しました。議会としては、市民などからいただいた意見を整理・課題抽出し担当委員会を決定するための広聴委員会を新たに設けました。昨年までの仕組み作りから、今年はいよいよ議会機能の強化に向け、各常任委員会の「特定所管事務調査・精査」「提言」「提言内容の予算反映確認」へと「政策サイクル」を回す実践スタートの年としたいと思います。
そして、「議会機能強化」に取り組み、「市民に信頼される議会」となるよう今後も務めてまいりますので、本年も変わらぬご支援、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。
本年が穏やかな一年である事を願うとともに、市民の皆さまのご多幸とご清栄を心からお祈り申し上げ、新年のごあいさつといたします。