新年を迎えるにあたり、煤払(すすはら)い(大掃除)はお済みでしょうか。
その昔、使い古した道具は百年経つと化けて魂を持ち「付喪神」になってしまうと信じられていたようです。「付喪神記」に、煤払いによって都の家々から捨てられた道具たちが「長年奉公したのに路上に捨てられてしまうのは恨めしいこと」と相談し「付喪神」となり悪行の限りを尽くしますが、最後には心を入れ替え…、というお話が伝わっています。「数珠の一連入道」「手棒の荒太郎」「古文書の古文先生」などの登場人物(元々は道具ですが)たちが、いきいきと物語を進めていきます。
このお話は、仲秋(ちゅうしゅう)の高遠なつかし館で行われた「親子でナイト・ミュージアム」でお聞きしました。展示された古い道具たちがどんな「付喪神」になったのかを推理するゲームを親子で楽しみ、学ぶ催しでした。
生涯学習課では地域に根ざした公民館活動の他、各施設の特徴を生かした事業を進めています。
令和6年は、興味のある催しを探し、参加されてはいかがでしょうか。
生涯学習課長 矢澤浩幸
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