公民館報いな-地域のアンテナ[伊那公民館]

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■マジックで地域を元気に　伊藤権司(いとうけんじ)さん
今回は伊那公民館のクラブサークル「伊那マジッククラブ」に所属する伊藤権司さんを紹介します。
伊藤さんは、1990年に知人に誘われ同クラブに入会し、マジックを始めたそうです。始めてから5年ほど経ったとき、マジックの難しさが分かり始め「自分より歴の長いクラブ員たちについていけない、辞めよう」と思ったことがあったようです。それでも、いろいろな場所に招かれ、公演を行う中で、拍手や歓声、感謝の声をたくさんいただき、それがやりがいとなって乗り越えることができたとのことです。
現在も「地域に貢献していきたい」という思いから、地区公民館の文化祭や敬老会、福祉施設での公演を多く引き受け、地域に笑顔と元気を届けています。会場や観客、演目にあわせて公演のやり方を使い分けるのが伊藤さんのスタイルです。福祉施設では、時折、解説も交えつつ、巧みな話術で笑いを誘うマジックを披露することがある一方、サークルの発表会等では淡々と行うこともあります。公演を行った場所、日時、内容を大学ノートに記していて、依頼を受けた際はノートを見返し、前回と同じ内容にならないよう配慮しながら公演を行うそうです。
そのような活動が評判をよび、伊那市内だけでなく、市外からも依頼を受け、公演を行っています。コロナ禍で活動がままならない時期もありましたが、7月10日(水)に公演1000回を達成し、大きな節目を迎えた伊藤さん。マジックの魅力は「子どもからお年寄りまで、誰でも楽しむことができ、どこで公演をしても、みんな喜んでくれるところ」と語っていました。これからも依頼があれば、元気な限り続けていきたいと笑顔で話してくれました。