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50年の森林(もり)物語

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長野県伊那市

■おいでよ 市民の森
市民の森は、約68haの面積を有する全国的にも珍しい平地林です。樹種は、アカマツが全体の70%以上を占め、残りがサワラ・ヒノキなどの針葉樹、サクラ・コシアブラ・コナラなどの広葉樹による針広混交林です。
これまでに、遊歩道やバイオトイレ、ステージなどの設置や、友好都市である新宿区との森林体験交流事業、ミドリナ委員会による各種イベントなどが開催されてきました。さらに、ここ数年でさまざまな団体が市民の森をイベント会場として使用していて、多くの方々に足を運んでもらっています。
一方、林内の大部分を占めているアカマツですが、松枯れの影響で低標高エリアから徐々に被害が発生しています。このままでは、市民の森も松枯れが拡大する可能性があります。
これを機に、令和5年度から、伊那市内の森林事業に携わる有識者や地元の方々を交えた「市民の森活用検討部会」を設置し、全体のゾーニングおよび利用面と整備面の目標を設定しました。また、林内調査を行い、将来の目標林型を定めました。今回は、ゾーニングについて少し紹介します。

▽森と親しむエリア
散策コースや看板などを設置し、気軽に訪れ、散策ができるエリア。イベントもここで開催します。

▽体感する多様な森エリア
東側に広がる平地林内において、多様な目標林型の森林をパッチ状に配置し、市民の方々に林業を体感してもらうエリア。

▽アカマツ保全エリア
松枯れの被害の危険度が低い区域で、可能な限り保全するエリア。
ゾーニング図および詳細な目標などは、市公式ホームページに掲載しています。これから皆さんに気軽に訪れてもらえるよう、整備を進めていきたいと思います。
季節は晩秋です。11月4日(月・振)には、ミドリナ委員会の「森JOY!」も開催されます。”かさかさ“と落ち葉を踏む音を楽しみながら、森の中を散策してみてはいかがでしょうか。

問合せ:50年の森林推進課

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