■最近増えている帯状疱疹(たいじょうほうしん)を防ぐには?
帯状疱疹は、水ぼうそう(水痘(すいとう))と同じウイルスが原因で発症する病気です。子どもの頃水ぼうそうにかかると、症状は治ってもウイルスは死滅せずに、体内の感覚神経の根元に潜伏し続けます。普段は免疫力によってウイルスの活動が抑えられていますが、加齢や疲労、ストレスなどにより免疫力が低下すると、ウイルスが活動を再開し、体の左右どちらか片側の神経に沿って痛みや水ぶくれを伴う発疹が帯状に生じます。
▽(1)発疹したら速やかに受診・治療を
発疹から3日以内であれば抗ウイルス薬によってウイルスの増殖が抑えられ、重症化や後遺症を防ぎます。
多くの方が発疹の4日〜1週間ほど前に違和感やピリピリとした感じがあり、やがて帯状に痛みと赤い発疹が出現し、水ぶくれになります。このような初期のサインを見逃さず、できるだけ早く皮膚科を受診し治療を受けましょう。
▽(2)治療方法
帯状疱疹の治療の主なものは、水ぼうそうのウイルスの増殖を抑える抗ウイルス薬です。それに加えて痛みを抑える鎮痛薬、炎症を和らげる軟膏で治療していきます。以前は腎臓の悪い方は使用量を少なくする必要がありましたが、現在では高齢者の方でも安心して使える抗ウイルス薬ができて、高齢者も安心して使用できるようになりました。
▽(3)予防には日頃の生活が大切
タンパク質や脂質、ビタミン類などが不足していると、健康な皮膚は作れません。まず栄養バランスのよい食事を心がけましょう。また十分な睡眠をとることが大切です。睡眠中には、皮膚の修復や新陳代謝に関わる成長ホルモンが分泌されます。
帯状疱疹を予防するために、日頃から十分な休息をとって、疲労やストレスなどが少ない規則正しい生活を送りましょう。
問合せ:健康推進課 保健係
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