■感謝を胸に~ボランティアへの想い~
中央区在住 氏家哲郎(うじいえてつろう)さん(75)
伊那市社会福祉協議会の障害者多機能型事業所輪っこはうす・コスモスの家が運営する「喫茶コスモス」でボランティアとして活動している氏家さん。
福祉の道に進むきっかけは自身の母親の介護だったそうです。母親の介護を終えた後、そのまま福祉の道へ進むことを決め、ALS(筋萎縮性側索硬化症)の方の支援や高齢者施設、障害者のグループホームでの活動などを経て、現在に至るそうです。
現在のボランティア活動について「障害のある方を支えているのではなく、自分自身が支えてもらっている」と話をされました。また、ボランティア活動を通じて福祉の父と呼ばれる糸賀一雄さんの「この子らを世の光に」という言葉の意義を痛切に感じられたそうです。障害のある方と同じ目線で、喜びや苦労などを共有することで、「自分にも光が当たっている」と実感すると話されました。このことが、氏家さんがボランティア活動を続けるエネルギーであり、今の生きがいになっているそうです。
「ボランティア活動に参加できることは自分の励みであり、感謝しかない。この縁を大切にし、感謝を胸に活動を続けていきたい」とまっすぐな眼差しで、楽しそうに話をしてくださいました。
福祉の世界で働く一人として氏家さんはとても心強い仲間です。
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