市内の中学2年生が将来について学ぶ「伊那市中学生キャリアフェス」が、令和5年11月16日に開催されました。今回は、開催にあたって尽力してきた実行委員の思いと、参加した生徒の感想をご紹介し、振り返りたいと思います。
実行委員長 清水慶一(しみずけいいち)校長(長谷中学校)
リーダー 唐木莉彩(からきりさ)さん(伊那中学校)
リーダー 熊崎花望(くまざきかの)さん(春富中学校)
■キャリアフェスの感想は?
清水:イベントの主役、中学2年生のたくさんの笑顔を見ることができました。そのことが実行委員や関わってくださった大人にとっての喜びにつながったと思います。素敵な一日でした。
唐木:中学2年生の皆さんに、私たちが半年間がんばってきた思いが伝わって、会場の雰囲気からもそういう気持ちが溢れているのを感じた時に、最高のキャリアフェスになったなと感じました。
熊崎:準備してきた半年間の中には、辛かったことや楽しかったこととか、いろんな思いがありましたが、中学2年生の笑顔や大人の皆さんの熱心な姿を見て、がんばってきて良かったなと感じました。
■生徒たちからの反響はありましたか?
熊崎:みんな真剣に大人の方の話を聞いていたようで、こんな話が勉強になった、などの感想を私に話してくれる子がたくさんいてうれしかったです。
唐木:私の学校でも、そういう感想がたくさん聞けたし、私たちが企画したオープニングやクロージングの演出がとてもすごかったって言ってくれる子が何人もいてがんばってきて良かったと感じました。
■キャリアフェスで感じてもらいたかったことは?
清水:生徒たちには、地元で活躍している企業や団体などの仕事を知ってもらうことも大きな狙いの一つでしたが、それ以上に実行委員会としては、たくさんの大人の生き様に触れてほしいと願っていました。大人の皆さんにもその点を理解いただいて、そういった場面をたくさん見ることができました。
唐木:生徒実行委員会をやる中で、さまざまな大人の方の話を聞き、たくさんのキャリアに触れてきました。中学2年生の皆さんにも大人の皆さんの生き様に触れてもらい、自分の将来について少しでも考えてもらうきっかけになってほしいなと思っていました。
熊崎:大人がどのような人生を歩んできたか、視野を広げて自分の将来に活かしてほしいと思っていました。
■これからどんな学校生活・人生を歩んでほしいか、過ごしていきたいですか?
清水:中学2年生の生徒たちは、本年度、職場体験学習、そして今回のキャリアフェスで、大きな転機を迎えていると思います。これまでいろんな夢や希望があったとは思いますが、自分の生きていく道を真剣に見据える、そういった機会を今回持てたと思います。その辺も含めて、自分の将来を考えながら、今まで以上に勉強や学校生活に取り組んでいってほしいなと思います。
唐木:私はキャリアフェスで本当に多くの方々と触れ合い、出会い、多くのことを学ぶことができました。その中で自分の将来についても考えることができたので、今後の学校生活でも大きな目標を持って、その目標に向かってがんばっていこうと思っています。
熊崎:これからは自分のやりたいことや自分の夢に向かって、今何をすべきか、自分のために何ができるかを考えて、これからの人生を歩んでいきたいなと思っています。
◆参加生徒の体験記録 Student’s voice
●伊那中学校 唐木諒(からきりょう)さん
▽どんなブースに行きましたか?
興味のある分野の仕事について大人から話を聞くのが楽しみでした。
電気に興味があったので、『丸紅伊那みらいでんき』に行きました。ここでは、普段何気なく使っている電気が色々な工夫と苦労を経て多くの人に届いているのだと知れました。電気一つでもとても奥深いんだなと思いました。
丸紅伊那みらいでんきの方に、なぜこの仕事を選んだのか聞いてみると、高校生のときに電気の勉強をしていて、先生に勧められたからだと教えてもらいました。
▽キャリフェスはどうでしたか?
大人の方々の話を聞いて人それぞれ色々な思いがあって仕事していて、僕も仕事が楽しみに思えてきました。自分がどういう仕事に就くのかワクワクしました。
●西箕輪中学校 武井(たけい)まなさん
▽どんなブースに行きましたか?
普段なかなか聞くことのできない、仕事の内容や楽しさを知りたいなと思っていました。
自分のパーソナルカラーや、パーソナルカラーの良さを知りたかったので、『色と香りのサロン&;スクールスタジオ・カーラ』に行きました。ここでは、色々な色の紙を顔の近くに持ってきて、自分の肌に合っている色を見つけました。パーソナルカラーの良さは肌の血色感を良くしたり、くすんで見えなくしたりする効果があることだと知りました。
▽キャリフェスはどうでしたか?
仕事は大変そうだと思っていたけど、キャリアフェスでどの大人も楽しそうに話していて、仕事が楽しみになりました。大人と話す中で、こういう仕事を目指してみようかなと思うきっかけになって良かったです。
●長谷中学校 河村(かわむら)ひよりさん
▽どんなブースに行きましたか?
どんな風に働いているのか、一番楽しいなと感じるときはどんな場面か聞きたいなと思っていました。
社名はよく聞くけど、何をやっているかはよく知らなかったので、『JA上伊那』に行きました。ここでは、農家の皆さんとつながる役割だったり金融の仕事もあったりして、伊那市の農家を支えている仕事だと分かりました。
野菜やお花などを世界各国へ運ぶなど、暮らしを豊かにすることが仕事のやりがいなのかなと思いました。
▽キャリフェスはどうでしたか?
人生観や、何を大事にして働いているかを知ることができました。仕事の楽しさや、やりがいに加えて、伊那市の自然の素晴らしさや環境の良さなど、この仕事じゃないとわからないことも知れて、すごく貴重な体験になり、将来が楽しみになりました。
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