令和4年5月10日に発足した常任委員会2年間の活動のうち、主なものをまとめとして報告させていただきます。常任委員会では、付託議案の審査、請願・陳情の質疑と討論を行い委員会での採決をします。その他、関係事業や施設の状況確認のための活動を行ってきました。令和6年5月には市議会内の改選を迎えますので、委員会構成が変更となります。
▽[議会ひとくちメモ]委員会ってなに?
議会には数多くの議案や請願・陳情などが提出され、その内容も幅広い分野にわたります。それらを専門的・効率的に審査するため、分野ごとに担当委員会を設置しています。委員会には、常設の「議会運営委員会」と「常任委員会」、必要に応じて設置する「特別委員会」があります。伊那市議会には3つの常任委員会が設置されています。
■総務文教委員会
田畑正敏(委員長)、小林眞由美(副委員長)、髙橋明星、吉田浩之、白鳥敏明、唐澤千明、飯島光豊の委員7人で発足し、議案審査のほか、様々な活動を行ってきました。
○NPO法人子ども・若者サポートはみんぐとの意見交換
令和4年9月28日に不登校児童生徒の支援活動の現在の状況について説明を受け、意見交換する中で課題等について認識を新たにしました。
○行政視察
令和4年10月5〜7日に、岐阜県飛騨市「飛騨市学園構想について」、岐阜県瑞浪市「防災ラジオシステム整備事業について」、石川県かほく市「定住促進事業について」の3市の先進事例について、行政視察を行いました。
○教育委員会との懇談会
令和4年10月14日に開催し、学習指導要領の変更、子ども自立支援団体の活動について説明を受け、意見交換しました。伊那市の教育理念「はじめに子どもありき」に向けた取組みが着実に進められていることが確認できました。
○市民と議会との意見交換会
毎年2会場で実施する中で、市民の皆様より多くの意見をいただきました。今後の議員活動に反映していきます。
○タクシー事業者との懇談会
令和5年6月12日に、ぐるっとタクシー、デジタルタクシーの現状や問題点、課題等をお聴きしました。利用者側とは違った、運営側の考えや思いを知ることができた貴重な時間でした。今後の検討に生かしていきます。
○関係市内施設の現地調査
総務文教委員会所管の施設及び、長谷総合支所建設現場、高遠総合支所建設予定地等を調査しました。
■社会委員会
二瓶裕史(委員長)、伊藤のり子(副委員長)、唐木拓、篠塚みどり、三石佳代、原一馬、三澤俊明の7人で構成されています。
○市民と議会との意見交換会
毎年2会場で開催し、いただいた意見を集約して、議員で協議しています。令和5年度は「公園について」「子育て世代の声」をテーマとして取り上げました。
○行政視察
令和4年度に、愛知県春日井市の子ども屋内遊び場「ぐりんぐりん」、愛知県蒲郡市「蒲郡市いきいき市民健康づくり事業」、静岡県藤枝市「健康・予防日本一ふじえだプロジェクト」を研修してきました。
○うずまきファミリーの視察
令和5年9月29日に、伊那市高遠町三義地区のファミリーホーム「うずまきファミリー」を視察研修してきました。
「うずまきファミリー」は、長野県第1号のファミリーホームで、家庭環境が整わず保護を必要とする児童を、里親などの経験豊かな養育者がその住居において養育を行う小規模住居型児童養育事業を行っています。
里親の宇津孝子さんは、親や子どもたちの様々な状況がある中、行政などの仕組みの隙間を子どもたちのために何とかつなごうと奮闘しています。
宇津さんの信念は「子どもの成長をゆっくり待つこと」。預かった子どもは最初のうちはなかなかなつかないそうですが、その子どもにとってここが安心、安全で信頼できる環境であるとわかってもらえる日を待つということです。
○上伊那助産師会との懇談会
令和5年11月29日に助産師5人と産後ケアの現状等について懇談しました。産後の気持ちや体を楽にする必要のある母親があっても、楽をするなんてぜいたくといった感覚があり、なかなか利用につながらない現状があるとのことでした。伊那市でも今ある施設や人材、制度を使って、すべての母親が利用しやすい産後ケアにしていきたいという前向きな考えをお聞きしました。
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