■自分にできることで子どもたちを笑顔に
西町区在住 根津正則(ねつまさのり)さん(78)
根津さんは、長年勤めていた電気関係の仕事を退職後、自宅で過ごす時間が増え、新聞紙で作る袋や封筒作りなど自宅でできるボランティアをするようになりました。根津さんが作る新聞紙の袋は器用で几帳面な性格伝わるような、折り目が1ミリのずれも無いほどの丁寧な仕上がりです。
市内のある保育園では、子どもたちが園内で遊ぶ玩具として折り畳んだ新聞紙を牛乳パックに詰め込んだ手作り玩具を使っていました。これまでは、保育士さんが限られた時間の中で1本1本作っていましたが、多くの子どもたちが遊ぶには多くの新聞紙を折り畳み、牛乳パックに詰め込む必要があり、手間と時間がかかる作業でした。そんな悩みを根津さんに相談をすると「自分にできることならやるよ!」と快く引き受けてくださいました。
依頼を受けてから約2か月で牛乳パック50本分を作り保育園に届けました。根津さんの作る牛乳パックの玩具は、新聞紙を丁寧に折り畳んであるため強度が高く、積木のように重ねたり、子どもが乗ったりしても壊れにくく丈夫で子どもたちも安心して遊ぶことができると好評でした。届けた玩具で子どもたちが楽しそうに遊んでいるのを見て、根津さんはやりがいを感じ、とても嬉しく感じたそうです。「自分にできることで誰かが喜んでくれるのであれば、身体が動く限りは続けていきたい」と笑顔で話されていました。
<この記事についてアンケートにご協力ください。>