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ふくしいな-能登半島地震 災害派遣活動報告

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長野県伊那市

伊那市社協では、長野県から被災地域への派遣要請があった災害派遣福祉チーム(通称:DWAT(ディーワット))に登録のある職員を、1月26日から1月30日の5日間(移動日2日含む)、石川県能登町の小木支所福祉避難所での支援活動へ派遣しました。その様子をお伝えします。

■災害派遣福祉チーム DWAT(ディーワット)とは?
大規模災害が発生した際に、県の派遣要請を受けて被災市町村に福祉的支援のため派遣される福祉専門職のチームです。

▽[1]活動目的
(1)避難所の外部支援者として、地元自治体職員や地元保健・福祉関係者の指示のもと、地元で不足する機能を補い被災者と地元関係者を支援する
(2)生活の再構築やコミュニティの再生を目指すプロセスを見据えながら、避難所・仮住まい・在宅避難等、それぞれの場でできる限り「居場所と出番がある」生活支援をしていく
(3)二次被害(災害関連死・生活環境変化による体調悪化・心身不調等)の防止のため支援をする

地域の方々や、医療チーム、看護チームなど多くの人、関係機関団体と協力して活動を行っています。

■被災地の状況
被災地は、道路の陥没や断水、建物の倒壊など、地震の爪痕を多く残していました。

■DWATとしての活動内容
能登町小木支所福祉避難所利用者の状況
75歳〜93歳の支援が必要な方
女性…7名
男性…1名
(1月30日現在)

・ゴミ捨て
・掃除/消毒
・ストーブの給油と加湿のためのお湯足し
・給水車から水の補給
・服薬管理
・バイタルチェック
・避難者の見守り、トイレ誘導、介助
・ポータブルトイレの排泄物の処理
・オムツやパット交換
・支援物資の搬入受け取り
・くすりの設置、布団の用意、荷物の搬入、情報シート確認
・利用されている方々とのコミュニケーション、お話を伺い、困り事や不安を解決していく
・食事の準備見守り、介助
・洗顔とドライシャンプー
・口腔ケア

■課題と今後について
被災地では多くの課題があると感じました。ライフラインの復旧をはじめ、断水のためにトイレが使用できないことや、衛生面感染症の心配、食事のバランスが崩れることによる健康障害のリスク。なによりも、「どうしてこうなってしまったのか」「いつまでこの生活が続くのか」と避難者の方々の不安の声をお聞きしました。私自身被災地に行き感じましたが、一人ひとりができることは微力なのかもしれません。ただ、微力な力でも、たくさん集まることによって大きな力になると感じました。また、日ごろの備えと、いざという時にとるべき行動について知っておくことはとても重要なことだと感じました。今現在も、不安や心配を抱えながら生活されいる人が多くいる中で、日々できることを考えていきたいです。

ゆめわーく 三浦正也

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