■下牧分館
下牧区は、西春近南部、宮田村に隣接し、国道153号線と天竜川の間にある地域です。その歴史は古く、集落の形成は弥生時代以降で、奈良・平安時代まで遡ることができます。奈良時代に建立された薬師堂もあり、このお堂の東側では経塚も発見されました。この経塚は現在、市の指定文化財となっています。
55世帯、200人の小さな地域ではありますが、新しく住み始めた方たちを温かく迎え、みんなで支え合うことができるのが下牧区の自慢です。
下牧分館の活動は、何と言っても例年9月に獅子舞保存会によって開催される、宵まつり(ラーメン屋台等の出店があります)と10月に公民館活動として開催している「下牧区民運動会」です。運動会の競技内容は工夫されていて、小さい子どもからお年寄りまで参加できるものが多くあります。晴天時は区民運動場で満水リレーや綱引きなどで盛り上がり、その後の懇親会ではバーベキューを行い、沢山の笑顔で賑やかになります。コロナ禍で休止していましたが、昨年は復活開催しました。当日はあいにくの雨天となりましたが、体育館でペタンクやモルック等ニュースポーツを楽しみました。
年々参加者も少なくなっており、高齢化を肌で感じることが多くなりましたが、下牧区だからこそ感じることのできる「一体感」や「支え合いの心」は、このような運動会など地域の活動を通して、いつまでも守っていくべきものだと感じています。
下牧分館長 池上翔(いけがみしょう)
※地図など詳細は、本紙またはPDF版28ページをご覧ください。
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