文化施設だより-社会教育委員が行く

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■池上秀畝(いけがみしゅうほ)　生誕150年記念展
令和6年2月23日(高遠町歴史博物館)
令和6年3月2日(信州高遠美術館)

「池上秀畝」の生誕150年記念展が6か所の文化施設で開催されています。最初が高遠町歴史博物館でした。企画展の展示作品が、何をどのような順番・順路にされているという説明、また一枚の絵を描くにも何枚もの下絵を描き、構図の工夫などの説明を聞きながら、今回のテーマ『秀畝の画業』に納得でした。個人所有の作品もあり、それぞれの個人で代々家宝として大事に保管されている作品も鑑賞することができありがたいです。
信州高遠美術館では、オープニング式典での、若手演奏家のコンサートは、4年ぶりとのこと。社会教育委員になり、このような式典は初めてのことで、素敵な催しでした。
美術館の中に透き通るような空気が流れ、『気韻生動』というタイトルどおり、演奏家らのエネルギーが伝わりました。絵は目で観て感じ、音楽は耳で聞いて心に響き、短時間で芸術の持つ力は素晴らしいと改めて感じた時間でした。
池上秀畝は亡くなるまで努力を惜しまず、描き続ける力(エネルギー)はどこから湧き出てきたのか?そんなことを思いながら館内の絵を見させていただきました。

山岸加代子(やまぎしかよこ)