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議会だより-3月伊那市議会定例会 一般質問から(1)

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長野県伊那市

令和6年3月伊那市議会定例会の一般質問は、3月5日、6日、7日の3日間にわたって行われ、20人の議員が質問に立ちました。質問と答弁の主な内容をお知らせします。

■飯島光豊(いいじまみつとよ)
▽危険な通学路対策から、さらなる全市内道路の交通安全対策へ
問:飯島光豊議員…危険なみやま坂に自転車歩道を。
答:市長…県道沢渡高遠線みやま坂の自転車歩行者道が延伸される。

■市の自衛官等募集に関する名簿提供の除外申請について
問:飯島光豊議員…市が周知せず行ってきた自衛隊自衛官募集に係る18歳と22歳の全市民の名簿提供は、市の義務ではない。県内9市や南箕輪村のように違法な提供はやめ、閲覧に戻すべきでは。
答:市長…法的に問題はないと考える。

問:飯島光豊議員…市は無断で提供するのではなく、市民に提供することを周知すべきではないか。
答:市長…特段、問題がないと考える。

問:飯島光豊議員…憲法の順守義務のある市長として、憲法9条、専守防衛、安保法制、安保3文書の所見を聞く。
答:市長…地方自治体としては、回答する立場にないと考える。

問:飯島光豊議員…市は来年度から、名簿情報を提供されたくない市民について、名簿からの除外の権利をようやく認め除外申請の制度をつくった。しかし、受付期間は4月1日から5月31日までで、申請方法は窓口と郵送のみである。他市のように4か月間の受付、QRコードによる電子申請とし、また、除外申請についてはチラシを作成、配布して市民に周知すべきではないか。
答:危機管理監…受付期間は、2か月が適当である。QRコードによる電子申請は検討する。

■宮原英幸(みやはらひでゆき)
▽令和6年度予算編成の考え方について
問:宮原英幸議員…持続可能な未来都市への思いやブランドづくりの具体策は。
答:市長…食料・水・エネルギーを自給できる市を目指す。市の状況が変わる今、フィンランドにも学び、新たなまちづくりに取り組む。ブランドづくりは地域資源を発掘、整理し、その過程を見える化し、伊那市らしさを共有しファンを増やす。有機農業は、有機米を市内4校の給食に2か月程度提供し、差額補填することや農家向け勉強会、有機野菜の販路拡大など実施し、生産者を増やす。伊那オーガニックバレー(仮称)もブランドとしたい。

▽地域医療の今後と地域包括ケアについて
問:宮原英幸議員…市内開業医の弱体化が懸念される中、モバイルクリニックの今後や、地域包括ケアの考えは。
答:市長…課題は承知している。伊那新校への医学向けコースの要望や開業支援など常に考え、広域連携も図る。モバイルクリニックは好評で、産婦人科専用車を作りたい。また、助産師会と研究もしたい。包括ケアでは在宅医療介護連携をし、生活支援サポーターの養成などで、多世代共生社会を目指す。

■三澤俊明(みさわとしあき)
▽震災にみる防災資機材などに関すること
問:三澤俊明議員…自主防災倉庫に、どのような資機材があるか把握しているか。
答:危機管理監…それぞれの地域で予想される災害に応じた資機材を配備するようお願いしている。伊那市では、購入費用の補助を継続的に支援している。

問:三澤俊明議員…バールやジャッキなどを用いた救出方法を、防災ハンドブックに掲載したらどうか。
答:市長…防災ハンドブックの更新に合わせ、救助方法など防災活動に有益な情報の掲載を考えていく。

問:三澤俊明議員…建設予定の仮称「美原防災スポーツセンター」は、今回の震災を踏まえ、どういった機能を持たせていくのか。
答:市長…災害時は避難所として機能するが、支援物資の置き場所とし、配送の拠点としたい。また、広大な敷地は車での避難所とし、テントやかまどを設置したい。

▽職業選択の自由と自衛隊について
問:三澤俊明議員…除外申請の周知は、職業選択の自由の妨げにならないか。
答:市長…今回の災害派遣の自衛官の姿を見て、「自分も誰かの役に立つ職業に就きたい。」といった若者もいることから、伊那市としても応援していく。

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