■認知症って予防できるの?
▽生活習慣病と認知症の関係
認知症は何らかの原因で脳の神経細胞が死滅し、認知機能が低下して起こる病気です。原因はさまざまですが、主なものとしては、脳卒中(脳出血や脳梗塞)によって血流が途絶え、酸素や栄養素が届かなくなったことが原因で起こる脳血管性の認知症と、アミロイドβ(ベータ)などの特定のたんぱく質が脳神経細胞に蓄積したことが原因で起こるアルツハイマー型認知症があります。この二つはどちらも生活習慣病が大きく関係しています。生活習慣病を予防すること、生活習慣病になってもきちんと治療することは、脳の神経細胞を守り、認知症を予防することにつながります。
▽認知症は第3の生活習慣病?
高血圧や脂質異常症などがあると、血管が硬くなり、血管内が狭くなります(動脈硬化)。すると、酸素や栄養素が十分に届かなくなり、脳の神経細胞も傷つきます。さらに糖尿病の人は、そうでない人の約2倍認知症になりやすいといわれています。糖尿病は、動脈硬化を引き起こすのに加え、脳でのインスリンの働きが不足したり、アミロイドβの分解や除去する働きが少なくなったりし、脳にアミロイドβが溜まりやすくなることが分かってきています。
健診などで高血圧や高血糖といった指摘を受けている場合は、放置せず早めに医療機関を受診して治療し、コントロールを良好にすることで、血管の状態や脳の健康を保つことができます。
認知症予防のポイントは生活習慣の改善で、食事・運動が基本となります。さらに社会活動を行う、そして年1回は健診を受け自分の体の状態をチェックするように心がけましょう。
問合せ:
福祉相談課 介護予防係
相談支援係
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