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公民館報いな-地域のアンテナ

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長野県伊那市

■アイデアとおいしい水で地域を支える
織井常和(おりいつねかず)さん

地域に根差した工務店の会長をされている織井常和さん。これまで伊那市中心に千戸以上の住宅建築に取り組む中で、「地域の皆さんに喜んでもらえる家づくりをしたい」という願いから、「地域の皆さんに貢献し、地域を支えたい」という思いを強め、建築以外にも発明、井戸水の掘削等、様々な面で活動をしています。
織井さんは建築の仕事の傍ら、「皆の生活の助けになりたい」と思い、伊那発明学校を創設しました。そして、蜂の巣の構造からヒントを得た、換気音が消える「蜂の巣換気システム」の開発を行い、国際特許1個を含む9個の特許と3個の実用新案を取得しました。また、「冬場の高騰する電気代が何とかならないか」という声に応えるために、こたつの中にファンヒーターの温風を送り込み電気代を節約する発明品「暖トリー」を開発しました。
ある時「昔の様においしい井戸水が飲みたい」と思い、自宅の敷地内を掘削しました。湧きあがった水を地域の皆さんに飲んでもらったところ、近所で評判になり、「織井さんの水を飲んだら風邪をひかなくなり、お年寄りが元気になった」という声が寄せられ大変嬉しく思ったそうです。このおいしく体に優しい水を地域の皆様に広めたいと願い、その活動の一環として、春の高校伊那駅伝の選手へ水の提供を行いました。また、令和6年1月の能登半島地震直後には、「石川県の被災地に飲料水が足りないだろう」と考え、約3トンの水を寄付しました。
地域へ貢献したいという思いで様々な活動をしている織井さん、趣味も豊富で、地域の皆さんが楽しめる、チェーンソーアートを手がけており、その作品が玄関前に多数飾られています。
織井さんにインタビューをしてみて、豊富な知識とアイデアがあふれる姿がとても印象的でした。

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