■地域の資源を活かす
伊那谷農林産物イノベーター 佃夏子(つくだなつこ)さん
令和5年1月に地域おこし協力隊に着任。伊那谷農林産物イノベーターのミッションで、伊那谷ならではの農林産物の商品化やブランド化、余剰野菜の活用などが主な活動内容。
伊那市地域おこし協力隊に着任して今年で2年目となりました。伊那市に移住する前は、東京で会社員をしていましたが、コロナ禍に仕事がフルリモート体制になったことがきっかけで、移住を考え始めました。いつか地方で自分の生業を作りたいと思っていたので、その第一歩として思い切って移住を決意しました。
私の協力隊としてのミッションは「農林産物イノベーター」で、伊那谷ならではの農林産物の商品化やブランド化、余剰野菜の活用などが主な内容です。もし明日地球が滅びるとしたら、最後の晩餐は「餃子」と答えるくらい餃子が好きなので、「餃子」を切り口として活動を進めています。餃子に使用する農産物を全て伊那谷で採れたものにすること、食べることを通して伊那谷を感じてもらえるような体験を提供することを目指し、農家や料理人の方々に今まで聞いたこともなかったような種類の野菜や、本来の旬の時期を教えてもらいながら、伊那谷らしい餃子を日々試作しています。その成果として、今年の桜の時期に合わせ、高遠町商店街にて期間限定で餃子のお店をオープンしました。皮には、小麦のハナマンテンと赤松の炭を使い、具には、春菊や菊芋、七草のひとつ‶ナズナ”、ノビルなどを入れました。期間中、季節の移り変わりに合わせて少しずつメニューを変え、観光客や地域の皆さんと、野菜についての会話も弾みました。
今後は、餃子を提供する際のテーブルウェア(箸や皿)などの材料を地域材にしたり、伊那谷が感じられる場所で提供したりできたらいいなと考えています。
問合せ:地域創造課 移住定住促進係
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