日常生活に欠かせない「水」。普段当たり前のように使っている水道ですが、元日に発生した能登半島地震では水道管の破損などにより、被災地では長期にわたる断水が発生し、何か月もの間水道が使えない事態となりました。災害の多い日本では、ある日突然水道が使えなくなってしまう事態がどこでも起こり得ます。
今回は、伊那市の水道で備えていることや、市民の皆さんでも簡単にできる災害への備えについてご紹介します。
■水道本管の耐震化について
伊那市では、地震発生時に管が伸びることによって地震の衝撃を受け止める青色のポリエチレン管を主に使用して、水道本管の耐震化を進めています。
また、公民館や病院といった有事の際に拠点となる重要給水施設は、国からの補助金を受けながら計画的に水道管の耐震化工事を行い、万が一の災害に耐えられるよう備えています。
市民の皆さまからいただく水道料金により耐震化を推進しています。
上記の写真(本紙参照)はポリエチレン管の継手部分に電気を流すことで熱を発生させ、ポリエチレン管を融着させている様子です。
ポリエチレン管特有の融着による接合によって、構造上弱くなりやすい継手部も地震に強くなります。
■石川県能登半島地震災害派遣の様子
令和6年1月1日に発生した石川県能登半島地震により被災地では水道管・下水道管に甚大な被害を受け、各地で断水や汚水が流れない状況に陥りました。
伊那市職員・伊那市水道事業協同組合員を派遣し、下水道管調査、水道管修繕、給水支援などを行いました。
▽災害時相互応援協定
被災により市役所のみでの給水活動が困難になる場合、長野県内の市町村やその他団体等との協定により、互いに応援給水等災害派遣を行います。
■いざという時のために備えましょう!!
▽水道水の汲み置きを!
水質管理された水道水は、冷蔵庫や冷暗所に保存をしておけばおよそ3日間は安全に飲むことができます。
▽目安は1人1日3リットル
人間が生命を維持するために必要な水の量は、1日約3リットル。安全な飲み水の確保が大切です。
▽お風呂のお湯はそのままに
お風呂のお湯はすぐに流してしまわずに一時的に溜めておくと、いざという時に役立ちます。
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問合せ:水道業務課/水道整備課
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