かみむら・りゅうのすけ(坂下出身)
バレーボールVリーグ1部(V1)男子の「日本製鉄堺ブレイザーズ」所属。背番号17。ポジションはオポジット。
伊那中学校を卒業後、日本航空高校(山梨県)、東京学芸大学(関東大学男子1部リーグ所属)に進学。身長186cmながら、最高到達点352cmのジャンプ力が特徴。
■伊那を背負い 誰よりも高く
「最高到達点352センチで、高い打点からのダイナミックなスパイクやサーブが持ち味」。今年4月にバレーボールの国内トップリーグ、Vリーグ男子1部の名門「日本製鉄堺ブレイザーズ」に入団した上村琉乃介選手は、オポジット(ライト)という攻撃特化のポジションで強みを発揮します。
母親の影響で小学5年生からバレーボールをはじめた上村選手。伊那中学校のときは南信大会の1回戦負けなどなかなか勝つことができなかったといいますが、中学生の頃からVリーグに行くことを目標に、毎日の部活に加え、週2、3回諏訪地域のクラブチームで練習を積みました。当時から身長180センチを超え、アウトサイドヒッター(レフト)のポジションで得点を重ねる姿が日本航空高校の監督の目に留まり、同校へ進学しました。
日本航空高校では基礎練習が多く、対人でのパス練習やレシーブの練習がとにかく長かったといい、「バレーボールはボールを落としたら負けなので、落とさないための執着心や、どう動けばボールに早く到達するのかが身に付いた」と話します。春高バレーやインターハイなどの全国大会に毎年出場するチームの中で、高校1年生からレギュラーとして試合に出場し、1、2年次はミドルブロッカー、3年次はアウトサイドヒッターのポジションで活躍し、主将としてもチームを引っ張りました。
その後、関東大学男子1部リーグ所属の東京学芸大学に進学し、大学3年次にミドルブロッカーからオポジットへポジションを移したことが転機となり、スカウトの目に留まったといいます。「さまざまなポジションを経験してきたことで、器用さや柔軟さが身に付いたと思う。今の強みは、スパイクやサーブなどの攻撃」と話します。
日本製鉄堺ブレイザーズで身に付ける背番号は〝17〞。「伊那(17(いな))を背負って戦いたかった」と地元への思いは忘れません。「中学生の頃からの夢を叶えられたことは、まずは嬉しく思う。でもここで満足せずにスキルアップして、チームの勝利に貢献できるように頑張りたい」と意気込みを見せます。
最後に「夢を叶えるためには、諦めないで最後までやり続けることが大切だと思う。伊那市で、ぼくを知ってバレーボールを始めてくれる子が一人でもいればとても嬉しいこと」と話す上村選手のこれからの活躍に期待です!
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