■展覧会情報
▽山岸主計(やまぎしかずえ)没後40年展
会期:8月18日(日)まで
会場:第一展示室
▽江崎孝坪(えざきこうへい)生誕120年展
会期:8月18日(日)まで
会場:第二展示室
▽若手アーティスト展 麓芸落合(ろくげいおちあい)
会期:8月24日(土)~11月4日(月・振)
会場:全館
内容:長野県は日本の中心に位置し、古来より中山道、北国街道を通じ、各地の特産物や東西の文化が行き交う、多様なモノ・コトの合流地でした。人と人との出会いにより和が生まれ、モノ・コトの出合いにより長野県独自の風土が形成されました。本展に参加する南信地域ゆかりの6名の若手作家は、それぞれ異なる手法・技法をもって各々の世界観を表現し続けています。
それらが出会うことで生まれる展示空間をお楽しみください。
作家:青木連、大林佐和子、金森航士、笹川寛司清水恵、堀江大晴
■アートスクール《要予約》
▽書道講座~和綴じ本制作~
日時:9月28日(土)午前9時~正午
講師:泉石心(いずみせきしん)さん
会場:信州高遠美術館2F研修室
受講料:1,300円
※材料費込
定員:10人
内容:糸でかがって綴じる日本の伝統的な製本技術を使って書道の資料を和綴じ本にします。
■今月の一押し!
「高野草創(こうやそうそう)」
制作年:1948年
技法・素材:紙本着色
江崎孝坪(えざきこうへい)(1904-1963年)
本作は、平安時代末期に成立したとされる説話集『今昔物語集(こんじゃくものがたりしゅう)』の中でも、弘法大師・空海(774-835年)が和歌山県の高野山において、真言宗の総本山・金剛峯寺を開創する話を題材にしています。
遣唐使として唐へと渡り真言密教の勉強に励んだ空海は、日本に帰国した後、教えを広めるための場所を探していました。その道中で2匹の犬を連れた猟師に出会います。猟師は空海の求める地を知っていると言い、犬たちに空海を先導するように言います。
青色の小袖を着た猟師が指し示す方向に、空海の求める地・高野山があるのでしょう。ふくよかな顔の人物像には作者である孝坪の作風が表れていますが、空海のきりりとした表情からは、開創という大業に挑む意思の強さが感じられます。
本作は、「江崎孝坪生誕120年展」にて、8月18日まで展示中です。
■8月休館日
6日(火)、13日(火)、19日(月)~23日(金)、27日(火)
問合せ:信州高遠美術館 〒396-0213 伊那市高遠町東高遠400
【電話】0265-94-3666【FAX】0265-94-3936【E-mail】t-bjk@inacity.jp
開館時間:午前9時~午後5時(最終受付は午後4時30分まで)
入館料:大人500円(400円)
※( )内は団体および割引料金
※高校生および18歳未満の方、障害者手帳などをお持ちの方とその付き添いの方1人は無料です。
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