■原爆パネル展・平和映画会
令和5年8月6日(伊那市立図書館・ニシザワいなっせホール)
戦後78年、ロシアによるウクライナへの侵攻が長期化し、核兵器の脅威がますます高まる中、原爆パネル展や平和の集いの一環として平和映画会を実施することは、戦争の悲惨さを風化させず、改めて平和な社会を再認識するうえで、大変有意義でした。
25枚ほどの写真パネルから原爆の悲惨さ、核兵器の恐ろしさを感得することができました。特に、市内電車が吹き飛ばされ、乗客が石垣の下に散らばっている光景、橋げたの下にあった水道管が路面から突き出した光景等、胸を打たれるものがありました。熱線のすさまじさを改めて感じました。
映画会では、史実をもとに時系列で戦争が激化していく生々しい様相がドラマ風に描かれ、沖縄戦の悲惨さ(空襲・上陸戦・新聞報道等)を訴える、強く心に感じる映画でした。登場人物のやり取り、それぞれの苦悩や心の葛藤、生き様を通して「命の尊さ」「生き抜くことの大切さ」「平和の大切さ」を訴えている作品でもありました。
ぜひ、沖縄戦を含め、日本での戦争を知らない後世の人々に見てもらいたい・伝えたい映画でした。
(今年度もパネル展が行われます。詳しくは市報2ページをご覧ください。)
酒井照明(さかいてるあき)
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