■飯島光豊(いいじまみつとよ)
▽食糧自給率と有機米学校給食について
問:飯島光豊議員…国は食糧自給率を38%(実質10%)に落とし、農家を資材高騰と価格低迷で苦しめているが、市は今年度から、農家を助ける有機米給食を始める。内容、買入価格、全校へ広げる計画は。
答:
・市長…市内全校米飯給食の消費量は約70トン、減農薬米の導入も必要に応じ検討したい。
・農林部参事…有機米給食を提供する学校は、長谷、高遠、新山、美篶の7校で2か月間。供給量は2.4トンで価格補填額は65万円を予定。
▽マイナ保険証とマイナンバーカードについて
問:飯島光豊議員…マイナ保険証取得は任意であり、義務ではない。ところが、薬局などに貼られた国のポスターによって「12月からマイナ保険証利用がないと受診できなくなる」との誤解を市民に与えている。
答:市長…国には丁寧な説明を求めたい。
問:飯島光豊議員…マイナ保険証を保有していない人が医療機関を受診するとき、また、保有している人が詐欺や情報流出の不安でマイナ保険証を解除したいときはどうするか。
答:保健福祉部長…マイナ保険証を保有しない人には資格確認書が発行され、受診できる。保険証更新時に資格確認書を周知する。解除は10月頃から受付が開始され、加入する保険者へ申請する。解除すると、資格確認書が交付される。
■三澤俊明(みさわとしあき)
▽運転免許制度と消防団車両について
問:三澤俊明議員…平成29年の道路交通法改正後の普通免許で運転できない小型ポンプ積載車は、あと何台伊那市に残っているか。また、それらの更新予定は。
答:危機管理監…42台中、該当する3.5トン以上ある車両は10台であり、令和21年には更新完了予定である。
問:三澤俊明議員…ポンプ車に関して、改正後の普通免許でも運転可能な車両もあるが、今後そちらに更新する考えはあるか。
答:危機管理監…そのタイプの車両には四輪駆動車がないため、総合的に検討していく。
問:三澤俊明議員…3.5トン以上ある消防団車両を運転可能な「準中型免許」の取得に対して補助金を出したらどうか。
答:市長…県内や上伊那の市町村の取組みと、消防車両の更新方法を含めて研究していく。
▽鹿頭奉納祭について
問:三澤俊明議員…福島区も参加する祭りであるが、箕輪町、南箕輪村と同様に無形文化財に指定できないか。
答:教育長…文化財を維持する意識の醸成が大切。関係する地域でよく話し合い、文化財指定の要望を出してほしい。
問:三澤俊明議員…指定がない文化財の維持に対して、補助金などはあるか。
答:教育次長…考えられる事業もあるが、まずは、生涯学習課の文化財係に相談することを勧める。
■髙橋姿(たかはしすがた)
▽深刻な松枯れ防止について
問:髙橋姿議員…庭木の松枯れは、補助金の対象になるか。松枯れで倒れて他人に被害が出た場合には。
答:市長…庭木の松枯れは、自分で処理するのが原則。被害が出た場合は、所有者が責任を負う。
問:髙橋姿議員…新設する木質バイオマス発電所は、10cm超の剪定木を有料で引き取るとしているが、無料か買取りはできないか。
答:市長…処分料のご負担をお願いしたい。ペレット用のアカマツなどは買取りを行っている。
▽熊対策について
問:髙橋姿議員…熊のゾーニングを考える上で、西箕輪は有害鳥獣用フェンスがない。市が設置に係る人件費も補助する考えは。
答:市長…フェンスの設置は、他の有利な制度の活用も検討してほしい。熊は増えており、ゾーニングに基づき対応する必要がある。
▽伊那市が創る障害福祉サービス
問:髙橋姿議員…日中一時支援、タイムケア事業の1時間単価は530円で非常に安く、事業が困難。見直しは。医療的ケア児等支援事業を伊那市として取り組めないか。
答:市長…単価と内容を含め、研究していきたい。
問:髙橋姿議員…伊那市社協に委託している地域生活支援センターの利用者数が少ない。内容も含め見直しを。
答:市長…民間委託も含め、慎重に検討したい。
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