■認知症の予防
認知機能が低下する原因は、加齢以外に主に2つあります。
1つ目は脳内の異常なたんぱく質(アミノロイドβ)の蓄積で、認知症発症の10〜20年前から蓄積が始まっているといわれています(グラフ1)。認知症の発症には中年期(40〜50代)の生活習慣病が関わることがわかっていますが、特に糖尿病は脳内の異常なたんぱく質(アミノロイドβ)を分解する働きが不足するため、認知症の発症リスクが約2倍になります。
2つ目は脳の血管が障害され、細胞に必要な酸素や栄養が届かないことです。これは高血圧や糖尿病、脂質異常症などにより血管が硬くなり、血管内が狭くなること(動脈硬化)で起こります。
つまり生活習慣病を予防すること、また治療で適切にコントロールすることで認知症発症のリスクを下げることができます。若いうちから年に1回健康診断を受け、運動・食事などの生活習慣を見直し、脳の細胞を守りましょう。
●脳の細胞を守ってくれる食品
・緑の濃い野菜(菜の花、モロヘイヤなど)
・青魚(サバ缶など▽
●脳を活性化する運動
二重課題運動(体と脳を同時に使う)
・手あそび歌(歌いながら手を動かす)
・足踏みしながら後出しじゃんけんなど
●認知症月間の取り組み
9月21日は認知症の日、認知症についてご家族で考えてみませんか?
・伊那図書館での企画展示(伊那図書館2階ロビー)…認知症に関する絵本や書籍を紹介します♪
・高遠ダムのライトアップ…認知症支援のシンボルカラー「オレンジ」にライトアップします♪
▽グラフ1
問合せ:福祉相談課 相談支援係
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