■市民の声を政策に信頼と期待に応える議会を目指し
伊那市議会議長 田畑正敏
あけましておめでとうございます。市民の皆さまにおかれましては、健やかに新春をお迎えのこととお慶び申し上げます。
コロナ禍を乗り越えて生活様式が見直され、行事や会議の開催方法などは、新しいスタイルによる活動が始まっています。
●「チーム議会」が「市民の身近な存在」として
議員は市民の代表者であり、常に市民の皆さまの声を意識して活動や行動を取らなければなりません。そして、議会が一丸となって行動することによって、大きな力を発揮することが可能となります。「チーム議会」が「市民の身近な存在」として期待に応えられるよう取り組んでまいります。
昨年7月には、市内6会場で「市民と議会との意見交換会」を開催し、多くの市民の皆さまにご参加いただきました。また、福祉、教育、産業などの市政に関するテーマについては、主任児童委員会、不登校児童生徒の支援をするNPO法人、買物弱者を支援する事業者、そして商工団体の方々と懇談会を実施しました。意見として出された重要課題については「政策提言」に結び付けていきます。
●市民(議会政策)サポーター制度導入
「市民参加の機会の増強」や「議会機能の強化」などを研究する中、意見聴取方法の一つとして昨年から市民サポーター制度を導入しました。政策提言に向けた調査や議案審査の際に参考意見をお聞きするほか、市議会の各委員会が必要とする時に意見を述べていただくなど、多様な民意を市政に反映させることを目的としています。公募によりサポーターを募集したところ、30代から80代までの8人に市民サポーターを委嘱させていただき、委員会などへ参加していただいています。
今後も引き続き、市民サポーターになっていただく方を募集していきますので市民の皆さまの積極的な参加をお願いします。
●二つの特別委員会の設置
現在、伊那市を取り巻く情況や環境を鑑みた時、直近の重要テーマとして2つの特別委員会を設置しました。
▽(1)「人口減少対策特別委員会」伊那市の人口は平成7年を
ピークに緩やかに減少に転じています。今後10年先、20年先の人口はどうなるのでしょうか。人口減少を最小限に食い止めるにはどうすれば良いのか。その基軸は「地域の産業創生」とそれにリンクした「移住定住施策」、そして進学などで伊那市から離れた20歳代の若者を、再び伊那市に呼び戻すための施策を身近な課題として調査、研究し、政策提言に結び付けたいと思います。
▽(2)「まちづくり課題検討特別委員会」
高校再編による伊那北駅周辺の整備、伊那弥生ケ丘高校の将来活用、また伊那市駅から伊那北駅間の新たなまちづくりなど、大きな期待と夢のあるテーマであります。しかし、今後、人口減少や少子高齢化社会が進む中では、冷静に先を見据えたまちづくりが重要と考えます。特に、議会の立場から全体を俯瞰しながらしっかりとした考えを持ち、道筋を立てることが重要と考えます。
今後も「市民の信頼と期待に応えられる活力ある議会」を目指し努めてまいりますので、本年も変わらぬご支援、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。
本年が穏やかな一年であることを願うとともに、市民の皆さまのご多幸とご清栄を心からお祈り申し上げ、新年のごあいさつといたします。
<この記事についてアンケートにご協力ください。>