■伊那市人権同和教育講座講演会〜全盲の僕が弁護士になった理由〜
令和6年11月9日4月(伊那市生涯学習センター)
講師の大胡田誠(おおごだまこと)さんは、先天性緑内障で12歳の時に視力を失ったとのことでした。
中学生から東京の盲学校に入り、点字の参考書籍もない中で、大学受験をしその後司法試験に5回挑戦して弁護士になったそうです。
『迷ったときは、自分の心が温かいと感じる選択を』と母親から言われ、あきらめかけていた司法試験にもう一度挑戦したという話は心に残りました。
また、同じく全盲の奥様との子育ての映像には、心を打たれました。
世界を旅して、日本は建物や音の出る信号機など、施設面でのバリアフリーは進んでいるが、人が臨機応変に手を差し出すような、人によるバリアフリーは遅れていると感じていると言われたことに、その原因は何なのか知りたいとともに、その解消にも努めたいと思いました。
〝あきらめない心の鍛え方〞という副題のとおり、差別や偏見を乗り越えられ、聴きながら前向きになれる良い講演会でした。
(1月11日に伊那市人権同和教育講座講演会が行われます。詳しくは(本紙)9ページをご覧ください。)
宮原晴美(みやはらはるみ)
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