令和6年11月21日(木)に、エレコム・ロジテックアリーナを会場に、市内の中学2年生が一堂に集まり、地域を知り、大人と話し、将来について学ぶ「伊那市中学生キャリアフェス2024」が開催されました。今年は約600人の生徒の皆さんが参加し、約90の団体がブースを出展しました。真剣な眼差しで大人の話を聞く生徒たち、そんな生徒に自分の経験を語る大人たち。それぞれの思いが重なって、当日の会場は熱気に包まれていました。
■今年のテーマに込めた思い
2024年テーマ『未来設計図~自分のキャリアをソウゾウしよう!~』
このテーマは、ふだん話せない大人や他校の生徒と繋がり、対話をすることで、未来に興味や関心を持ち、自分のキャリア(生きる道)をソウゾウ(想像・創造)してほしい。そんな実行委員のみんなの思いが詰まっています。ソウゾウをあえてカタカナ表記にし、想像と創造どちらで捉えてもいいようにとの思いが込められています。
■生徒実行委員会の取り組み
▽5月
生徒実行委員は、市内6中学から2人ずつ選出された計12人の委員で構成されています。5月に初顔合わせを行ってから11月まで会議を重ね、キャリアフェスの企画・運営を行いました。
▽10月
キャリアフェスを自分の学校の生徒に知ってもらうための「事前学習」も生徒実行委員が主導し、「キャリアフェスとはなにか?」「どのような目的があるのか?」などを自校の生徒に説明しました。
▽本番
キャリアフェス当日は演劇を交えながら、キャリアフェスが「未来」「人生」「キャリア」について考える日であることを伝え、今年のテーマである『未来設計図』に込められた思いとともに、参加者全員がキャリア(生き方)について考えるきっかけとなるよう、会場の空気をひとつにまとめました。
■出展された大人から話を聞きました
▽田楽座 坂田尚美(さかたなおみ)さん
Q.なぜ参加してくださったのですか?
中学生の子たちに仕事の魅力や、私が中学2年生だったときに感じていた悩みについて話ができればと思い参加しました。
Q.仕事に就いたきっかけは?
母親が田楽座のお客さんで、私も子どもの頃から舞台を見ていて、あるとき、この人たちと一緒に演奏したいと思うようになり、憧れて夢を追いかけました。
Q.中学2年生のときなりたかった職業は?
人の役に立つ仕事をしたいと思っていました。
▽自衛隊長野地方協力本部 鎌田司(かまだつかさ)さん
Q.なぜ参加してくださったのですか?
自衛隊のことを一人でも多くの人に知ってもらいたいと思って参加しました。
Q.仕事に就いたきっかけは?
小さいころにトップガンという映画を見て、パイロットに憧れて航空自衛隊に入りました。
Q.中学2年生のときなりたかった職業は?
特になかったですが、どんな仕事に就こうかなーということは思っていました。
▽(株)JVCケンウッド長野 桃原健司(ももはらけんじ)さん
Q.なぜ参加してくださったのですか?
30年近く伊那市で営業してきて、地元の子たちに会社のことを知ってもらいたい、何より伊那市のことを盛り上げたい、貢献したいという思いから参加しました。
Q.仕事に就いたきっかけは?
子どもの頃から会社の製品を使っていたので、自分の好きなものに携わりたいなと思って就職しました。
Q.中学2年生のときなりたかった職業は?
ずっと野球部だったので、野球選手になりたかったです。夢は実現しませんでしたが、今は毎日楽しく仕事ができています。
■生徒の皆さん、感想を聞かせて
生徒実行委員 広報班の皆さん「私たちがインタビューしました!」
▽長谷中学校 小出泰誠(こいでたいせい)さん
ぼくの父が働いている企業のブースを訪問しました。父と同じ仕事をしている大人と話をしたことで、地域に貢献しているすごい仕事をしているんだなと感じることができました。
▽高遠中学校 小松颯太(こまつそうた)さん
私が訪問したブースでは、「夢が実現したことを想定してインタビューを受ける」という体験をしました。そこで「何をしてその夢を実現しましたか?」とインタビューされたことで、夢を実現するまでを逆算することができ、リアルに夢が叶う気がしました。
▽伊那中学校 宮澤奏至(みやざわそうし)さん
訪問した企業が輸入しているコーヒー豆が、コンビニのコーヒーメーカーで使われていることを知り、身近な企業が普段多くの人が口にしているものにも関わっているのだなと感じ、とてもすごいなと思いました。
問合せ:学校教育課 学務係
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