■西箕輪薪(まき)の会
西箕輪公民館(愛称「ぬくもり館」)が現在の地に建設されて今年で11年を迎えています。この建物の「図書交流スペース」には薪ストーブが置かれていて、ストーブに火が入れられる時期が来ると、来館される皆さんはストーブ周辺で、思い思いのひとときを過ごしています。
この薪ストーブに使われる薪は、年間約1500本ですが、この薪の供給をぬくもり館開館以来担ってきたのが、「西箕輪薪の会」です。この会は西箕輪地区の里山の森林資源を活用して、安定的な薪の供給を図ることを目的としています。会員は40余名で、年2回、西箕輪の里山内で、利用先がなく森林内で残置された木材や倒木などの搬出、玉切り、薪割り作業などを行い、その作業を通して地域の山林整備を図っています。また、チェーンソーの刃の目立てや、消防署員による火災予防など、薪作りや薪ストーブ使用にかかわる研修会も行ってきました。
この会の金井渓一郎会長が年度初めのあいさつで「他地区にはないこの会。西箕輪は地域がら薪ストーブが多い特色のある地域だが、時代は薪を生活に取り込むという流れの中にある。時代の先端の活動を担っていると言ってもいい。私たちは誇りを持ってこの活動を行っていきたい。薪の供給は、同時に森林が整備され、年数はかかるが、良き山を育てることにつながる。今後も地域の山に光が当たるこの活動を事故なく楽しく継続していきたい」と話されました。このことを会員皆で願いながら楽しく活動を続けています。
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