■つづいていくまち、をかんがえながら
inadani sees 森のインキュベーター 塚田里菜(つかだりな)さん
令和5年9月に地域おこし協力隊に着任。
同年5月にオープンした、産学官連携拠点・農と森のインキュベーション施設「inadani sees(いなだにしーず)」の企画運営を主に行っています。
私が活動しているinadani seesでは「農と森」をテーマに、伊那谷から自然と人間の営みを通じたプロジェクトや事業が生まれてくることを目標とし、講座やイベントの企画などを通して、何かに挑戦したい人たちを応援するための環境づくりを行っています。
新しいことを始めるとき、お金や情報、人との出会いなども必要になることがあると思いますが、私は、失敗しても「どんまい」と言い合える環境があることがとても大切なのではないかと感じています。私自身も移住してから、スタッフをはじめ周囲の皆さんにそうした言葉をかけてもらうことで、日々さまざまなことにチャレンジできている実感があります。それを受けて私も、関わる利用者さんや一緒に何かを取り組む相手に対して、同じような環境や関係性づくりを普段から心がけています。こうした関係の広がりが、結果的にこのまちで生活する人たちが生き生きといられ、新しいことへの挑戦に繋がっていくのではないかと思っています。
時には売上や成長といった指標やテクニック、ノウハウも必要なこともあると思います。そうした機会提供や周囲のプロとの繋がりを作りながらも、伊那谷がこのまちとしてつづいていくために、そこに生活する人たちが大事にしたいと思える文化が紡がれていくことを私自身も大事にしていけたらいいなと思っています。
はじめて伊那に訪れた時、目の前に広がる南アルプス・中央アルプスの景色に心を奪われたのと同時に、とても豊かな気持ちが湧き上がったのを今でも鮮明に覚えています。そうした心から湧き上がってきた感情や思いに耳を傾けながら、自分の心が揺れ動くことに挑戦できるような人が、inadani seesや私の活動を通して少しでも増えていったらいいなと思っています。
問合せ:地域創造課 移住定住促進係
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