■唐木拓(からきたく)
▽ニワウルシ対策について
問:ニワウルシは、とても生育が早い木で、大量の種子が風により遠くまで飛び、範囲を拡大して影響を与えており深刻な問題にもなっている。ニワウルシについては多くの住民が知らないため、駆除の呼びかけや、広く周知することが必要であるが。
答:市長…ニワウルシの繁茂により従来の樹木が駆逐され、生態系への影響や市民生活への影響が大きい。市民へ駆除を呼びかけ、情報を伝え、周知を図りたい。
▽財源の強化について
問:自主的に財源を確保することが望ましいが、制度が続くか分からないふるさと納税は、今のうちに取り組んだ方が良い。他の自治体で取り扱いがあり、真似た方が良いと思われるもの、例えば、スキー場のリフト券、合宿免許取得クーポン券、タクシー1日貸切券を返礼品に追加するのはどうか。
答:市長…リフト券は、ふるさと納税の拡大、スキー場の利用増加が十分考えられるため、急いで調整したい。合宿免許取得クーポン券やタクシー1日貸切券は、現状としては難しい。また、その場でクーポンが発行される現地決済型ふるさと納税を導入する予定である。
■小池隆(こいけたかし)
▽「子育てから広がる地域活性化」について
問:長谷・高遠地区の高校生の昼間の交通対策としてファミリーサポートセンタ―の活用を。
答:保健福祉部長…昼間に送迎できる協力会員がいない。
問:地産地消、食育などの面から、学校給食に地元産おもてなし牛乳の導入を。
答:市長…費用などの課題もあるが、引き続きJA上伊那と協議していく。
▽「高齢者をはじめとした交通弱者対策」について
問:福祉移送サービスの運転ボランティア確保に向けた手厚い待遇を。
答:保健福祉部長…運転手の年齢を見直し、ボランティアポイントは研究する。
問:移送サービスの充実を目指し、デマンドタクシーの導入を。
答:企画部長…導入は難しい。
▽「市民の皆さんの思いから」について
問:布おむつ使用の保育園に対し、紙おむつの処分代に替わる支援を。
答:保健福祉部長…園の方針としての取組みであり、補助は考えていない。
問:電気料金高騰対応中小事業者応援金の実施を。
答:市長…国の交付金補助メニューの中で検討する。
問:物価高騰対策としてプレミアム商品券の発行を。
答:市長…状況を見ながら、必要な施策を検討する。
■柳川広美(やながわひろみ)
▽認知症対策の充実・介護介護予防について
問:全国や県と同様に、伊那市も認知症と診断される割合は27%。認知症になっても安心して暮らせる社会が必要。(1)医師会と連携して認知症相談の充実を。(2)認知症当事者や家族の意見を入れた施策が必要。当事者ミーティングの実施を。(3)自宅でできるオンライン運動教室を。(4)寝具洗濯・乾燥サービスの実施を。
答:
・市長…(2)当事者ミーティングを開催できるよう検討したい。(3)市のホームページで「体操チャンネル」を配信中。オンラインリハビリ体操は検討したい。
・保健福祉部長…(1)令和5年度から認知症初期支援チームで対応している。包括支援センターやかかりつけ医へ相談をしていただきたい。(4)暮らしいきいき応援券か軽作業助成券の対象拡大を検討する。
▽伊那公園について
問:旧マレットコース場(伊那ニッパツスタジアム横テニスコート南側)の空き地について今後の市の考えは。現在は切り株があり使えない。更地にすればにぎわいの創出になるのでは。
答:
・市長…令和10年開催の国スポの開催に合わせて考える。
・建設部長…切り株の抜根も検討する。
■原一馬(はらかずま)
▽飼い主のいない猫、伊那市の取組みについて
問:猫の不妊去勢手術を助成する財源は、伊那市に居住していた高齢の女性が猫のために使ってと寄附したものであるが、来年度早々に枯渇する。ボランティアによるさくら猫TNRの活動継続のためにも、伊那市による助成事業など検討を。
答:市民生活部長…補助事業は必要。保健所の財源枯渇後は、現状と同じ基準で市の補助事業として始める。
▽農業の担い手不足と移住定住がマッチした農業インターン制度の拡充を
問:伊那市の農家の戸数は、平成17年に3374戸から15年後の令和2年には940戸と激減し、農業農村が崩壊しかねない。農業インターン事業参加者の半分以上は移住者で、定着率も高い。優れた実績のこの事業の拡充を提案する。
答:
・市長…JA上伊那、県と連携して支援を継続し、熱意と意欲のある方を呼び込む取組みに努めたい。
・農林部参事…事業の拡充には受入れ農家も含めた調整が必要であり、検討していく。
問:好調な移住とマッチした就農支援を。
答:市長…引き続き、移住・就農相談の際に、必要な情報提供を関係部署と連携して行いたい。
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