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公民館報いな-特集 各地区の桜スポットの紹介(1)

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長野県伊那市

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※地図など詳細は、本紙またはPDF版をご覧ください。

■1.南信森林管理署の桜[伊那公民館]
伊那市山寺にある南信森林管理署には、南側に三条桜の名で知られる4本のコヒガンザクラ、東側には6本のタカトオコヒガンザクラが植えられています。
東側にあるタカトオコヒガンザクラは、平成11年頃、旧高遠町から譲り受けたもので、花びらがやや小ぶりで赤みが強いのが特徴です。7本のうち1本は枯死してしまったものの、6本の桜は、現在も道行く人を楽しませてくれています。近年では、3月下旬から4月上旬にかけて開花するため、伊那市の中でも一足先に見頃を迎える桜スポットの一つになっています。
春の日差しの中、散歩がてらに満開になった桜を見て、季節を感じてみてはいかがでしょうか。

■2.南福地二十二夜尊(にじゅうにやそん)の桜[富県公民館]
富県地区には、殉国碑(じゅんこくひ)の広場、富県ふるさと館など、桜を楽しめるスポットが多くあります。その中で、南福地にある「二十二夜尊の桜」を紹介します。
二十二夜尊の広場では、「旧暦の7月22日に月の出を待ってお祈りすると願いが叶う」という言い伝えがあり、昭和初期には僧または神主、現在では神主をお呼びし、祈祷(きとう)を行っています。
この広場には、7本の桜の木が植えられており、春になると木いっぱいの桜の花を楽しめます。
ここからは中央アルプスの山々を見ることができ、きれいな桜の花と中央アルプスの雄大な眺めを同時に楽しめます。また、夜には、伊那市街の夜景をバックに、夜桜を堪能することもできます。
雄大な眺めに映える桜を見に、一度二十二夜尊の広場を訪れてはいかがですか。

■3.吉祥寺(きちじょうじ)から望む春の訪れ[美篶公民館]
美篶笠原区馬場(ばんば)地籍にある安樂山(あんらくさん)吉祥寺は、享禄元(1528)年開山の古刹です。3月下旬頃、境内の南東にある放生地池を過ぎた畑の土手に、冬の寒さを乗り越え春の喜びを告げる黄色の水仙の花が咲き揃います。
背後には淡いピンク色をした何本ものコヒガンザクラの花の帯が広がり、遠く残雪を被った中央アルプスの山々が眺められます。コヒガンザクラの時期が過ぎると次には大輪の牡丹桜が咲き、やや遅れて白色の山桜が次々と咲きます。
一か月以上に亘って途切れずに咲く、様々な桜を育ててこられたご住職の思いに触れつつ、里山の自然が残り、野鳥も集まるこの地はおすすめの場所です。
なお、その際は近くに墓地があるので、鑑賞や撮影は十分な配慮をもってお願いします。

■4.若宮八幡宮(わかみやはちまんぐう)の桜[手良公民館]
中坪公民館に隣接する若宮八幡宮には、杉や欅の古木はなく、ソメイヨシノやコヒガンザクラが多く植えられていて、春には綺麗な色で咲き誇ります。
かつての中坪地区は相撲が盛んで、祭りに際して本殿前に土俵がつくられ、青年たちによる奉納相撲が行われました。
そんな中、江戸時代中期の文化9(1812)年に、花形大関の雷電為右衛門が奉納相撲を行う一大イベントがありました。生涯の成績は254勝10敗21引き分け、勝率96・2%という史上最強の呼び声が高い雷電の相撲には多くの村人が訪れ、歓喜と熱狂の渦だったことでしょう。
桜の花に包まれる頃、古の人々の歓喜と熱狂の息づかいを感じてみてはいかがでしょうか。

■5.殿島城址(とのじまじょうし)公園の桜[東春近公民館]
県道沢渡高遠線と県道車屋大久保線が交わる「中殿島交差点」を東に進み、暁野地区に入った一角に殿島城址公園があります。
殿島城の築城は天文年間(1532年〜1555年)の初め頃とされ、殿島大和守重国が治めていたといわれています。弘治2(1556)年、武田軍の伊那谷侵攻に殿島氏たちは奮戦しますが力及ばず、殿島城は荒廃し歴史に埋もれていきました。城址公園として整備されたのは昭和63年、遊具や東屋(休憩所)などもあり地域の憩いの場となっています。公園内は、周囲の土塁に沿う形で数十本の桜が公園いっぱいに咲き誇り、見事な光景になります。
戦乱の世を経て穏やかな時間が流れるこの公園に、ぜひ足を運んでみてください。

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