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文化施設だより-お知らせ 信州高遠美術館

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長野県伊那市

■展覧会情報
▽地域のお宝展II
会期:3月2日(日)まで
会場:第一・第二展示室
内容:伊那地域周辺の個人の方々が所有する郷土ゆかりの作家作品を中心に館収蔵品もあわせて展示しています。

▽収蔵作品秀作展 伊那に伝わる美の系譜
会期:3月8日(土)~5月18日(日)
会場:第一・第二展示室
内容:収蔵作品から、中村不折、池上秀畝をはじめとする郷土作家、木内克、福沢一郎などの原田コレクション作家、東京藝術大学との交流による作家など、明治・大正・昭和、そして現在へと続く伊那に伝わる美の流れを紹介します。
作家:有賀潤、池上秀花、池上秀畝、内田文皐、江崎孝坪、押元一敏、木内克、熊谷守一、小泉清、小坂芝田、斎藤清、田中春弥、辻晉堂、戸田祐暉、中川紀元、中村琢二、中村不折、林武、土方久功、平櫛田中、平沢喜之助、平松譲、平山郁夫、福沢一郎、細合秀穀、前田青邨、宮田亮平、山口進、山本豊市(五十音順)

▽「高遠石工」写真展
会期:3月8日(土)~5月18日(日)
会場:市民ギャラリー
内容:江戸時代、全国各地に出向いて石仏や石塔などを作った高遠石工の作品の写真展を開催します。今回は、伊那市高遠町「日本で最も美しい村」推進委員会が行った「高遠石工石造物フォトコンテスト」の優秀作品を中心に展示し、高遠石工の高い技術力と作品のもつ魅力を紹介します。

■今月の一押し!
「武者図(むしゃず)」
制作年:不詳
技法・素材:紙本着色、額装
江崎孝坪(えざきこうへい)(1904-1963)

この「武者図」は、万葉時代の若武者を想像させる姿で、画面に大きく余白を取り、孝坪好みのふっくらとした顔立ちとおおらかな雰囲気を感じさせる作品です。衣装を研究した孝坪ならではの斬新なデザインと色彩を画面いっぱいに描き表しています。今回、新たに修復・額装し、3月8日からの「収蔵作品秀作展」に初出展します。
江崎孝坪は、1904(明治37)年、高遠に生まれ、伊那小学校高等科を卒業後、画家をめざして上京しました。呉服商で図案を描くかたわら、蔦谷龍岬に日本画を学び、龍岬の死後、前田青邨に師事し、歴史人物画に打ち込みます。1927年、24歳で「晩秋」(第8回帝展)が初入選を果たして以来、帝展、文展に出品し、戦後も日展を中心に活躍しました。1946年「手向け」(第1回日展)、翌年「像造」が特選を受賞し、日展の審査員になり、長野県展でも審査員として尽力しました。有職故実に精通していた孝坪は、黒沢明監督の「七人の侍」「蜘蛛巣城」の美術考証、井上靖の「真田軍記」「風林火山」などの挿絵を担当しました。また、故郷伊那、高遠への思いを常に持ち、伊那での頒布会には同級生や友人の多くが作品を買い求め、滞在中、好きな酒を嗜みながら、多くの作品を描きました。

■3月休館日
3日(月)~7日(金)、11日(火)、15日(土)、18日(火)、21日(金)、25日(火)

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問合せ:信州高遠美術館 〒396-0213 伊那市高遠町東高遠400
【電話】0265-94-3666【FAX】0265-94-3936【E-mail】t-bjk@inacity.jp
開館時間:午前9時~午後5時(最終受付は午後4時30分まで)
入館料:大人500円(400円)
※( )内は団体および割引料金
※高校生および18歳未満の方、障害者手帳などをお持ちの方とその付き添いの方1人は無料です。

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