■「能登半島地震」の教訓を生かす
「令和6年能登半島地震」から一年以上が経過しました。大規模な災害は、人口減少や地域経済へのダメージなど、復興に与える影響も少なくありません。災害が起きて〝も〞安心して暮らし続けられる伊那市を目指し、「自助の強化」「無理しない共助」「効率的な対応ができる公助」に取り組む必要性を改めて感じています。
引き続き、市民の皆さんと市の取り組みを共有し、さらに、ここで暮らし・働く企業、各種団体、福祉施設、学校等と連携し、一体感を持って災害対応・被災者支援ができる体制を整備します。
▽多発する孤立(自助・共助)
能登半島地震では、多くの孤立集落が発生しました。伊那市は地形的に、一部の集落のみでなく、市全体が孤立する恐れもあります。
孤立した場合に困ることは、「物流が止まること」、「外部との行き来ができなくなること」です。支援に時間がかかることを前提に、家庭では適切な備蓄、各地区では計画的な資機材の整備や食料等の確保をはじめ、最低でも「3日間はみんなで生き延びる・協力する」自立型の体制を作りましょう。
▽地域で支え合う(共助)
長期間に渡る停電や断水、先の見えない避難生活、次々と発生する困りごと、助けてと言いにくい環境・・・。
被災者の約3割が、不眠、食欲不振、常に不安といった状況になったという報告もあります。
平時から、声をかけ、顔を見たら話をする。平時の延長に災害対応があることを意識し、孤立・孤独にならないよう、寄り添い、頼り合う関係を作りましょう。
▽大規模災害への備え(公助)
被災地では、深刻な支援者不足が生じます。共に活動できる方々を増やすことが重要です。
今後も、皆さんと意見交換しながら、事前対策に重点を置き、各種課題の解決を図ります。
問合せ:危機管理課 防災係
<この記事についてアンケートにご協力ください。>