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[特集]地域で支える中学生のスポーツ・文化芸術活動(1)

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長野県塩尻市

■~部活動の地域移行って?~
中学校では、少子化などが原因で部活動の種目や部員数が減っています。将来にわたり子どもたちのスポーツや文化芸術活動の機会を確保するために進めている、部活動の地域移行についてお伝えします。

◇限界を迎える学校の部活動
部活動は、スポーツ・文化芸術に興味や関心のある生徒が参加し、教員の献身的な指導の下、学校教育の一環として、日本のスポーツ・文化芸術振興の一端を担ってきました。また、体力や技能の向上を図る目的以外にも、先輩や後輩などと人間関係を築き、学習意欲の向上や自己肯定感、責任感を育てるなど生徒の自主的で多様な学びの場となっていました。 
しかし、近年は少子化が進んで生徒数が減り、部活動入部者数も減っています。そのため、一つの学校だけでは部活動をこれまでのように運営することができなくなっています。また、経験のない競技の指導や休日の指導などが教員の大きな負担となっており、地域や学校によっては部活動自体の存続が難しくなっています。
将来にわたり生徒の豊かなスポーツ・文化芸術活動の場を確保するためには、部活動の在り方を改めて検討する必要があります。生徒や保護者の負担に十分配慮しつつ、地域と学校の連携・協働により子どもたちが活動する環境を整えることが必要です。

◇まずは休日の部活動を地域に
国が進める部活動の地域移行では「地域の子どもたちは、学校を含めた地域で育てる」という考えの下で、生徒がスポーツ・文化芸術活動に親しむことができる機会を確保することを目指しています。令和4年12月に国から示された部活動と地域クラブ活動についてのガイドラインでは、5年度から7年度までの3年間を推進期間として、まずは休日の環境整備を段階的に進めていくこととされました。

◇子どもたちの「やってみたい」を大切に
本市では、部活動の地域移行に向けた課題に総合的に取り組むため、9月に「塩尻市中学校部活動地域移行等協議会」を立ち上げました。今まで部活動が果たしてきた役割を発展させ、地域でのさまざまな体験や幅広い世代との交流を通じた学びなどの新しい価値を創ることで、子どもたちの「やってみたい」をかなえられるよう検討していきます。

■塩尻市の部活動の現状
・少子化などに伴い部活動入部者数が減少
・競技によっては1校だけでチームを組めない
・複数の中学校の生徒が合同チームを組んで活動

◇本市の生徒総数と入部者総数

■interview
塩尻市 部活動地域移行を考える
本市でも、少子化により中学校の生徒数が減り、入部する生徒数も減少しています。昨年の夏から市内中学校3校が合同で活動している野球部の状況について、塩尻西部中学校の顧問の先生にお話を聞きました。

◇生徒が戸惑わないように活動を考える
[塩尻西部中学校野球部 顧問 朝日奈 佐先生]
丘・両小野・塩尻西部中学校の野球部は、昨年の夏から3校合同で活動し、試合なども3校の合同で参加しています。
3校が合同で練習していると、1校では出られなかった大会に参加できるようになりますが、課題もあります。平日の部活動ではそれぞれの学校で練習し、休日に合同で練習するため、一緒に練習する時間が短く、チームの連携プレーや考えの統一などに課題があると思います。平日と休日の指導者が違い、教え方が違うと、生徒が混乱してしまうこともあるのではと思います。また、活動する生徒の学校が違うと、その学校ごとの教育があるので、合同での部活動では教育面での指導を行うことが難しいと思っています。生徒が混乱しないように、生徒の様子を見ながら、指導者同士で情報交換をしていく必要があります。
休日の部活動を地域に移行する際には、平日の部活動についても考える必要があると思います。

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