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[特集]楢川から未来にはばたく~地域と共につくる授業~

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長野県塩尻市

楢川小中学校では、社会で必要とされる資質や能力を養うため、地域の人と協働して地域活性化に貢献する活動などを授業に積極的に取り入れています。ここでは一部の活動をご紹介します。

■自ら漆器を作って売るーならにこ漆器会社ー
ならにこ漆器会社は、学校内での地域活動の一環として、令和3年度に当時の6年生が立ち上げた会社です。
3~6年生はふるさと漆塗学習の時間を使って、木曽漆器伝統工芸士の皆さんから摺り漆という技法を教わる漆塗り体験学習をしています。学校に来たお客さんに活動を紹介したり、6年生は自分たちで漆塗りをした漆器の販売を行ったりしています。
この会社は、「漆器の良さを伝えよう」「お客さんを笑顔にしよう」「地域を盛り上げて地域を笑顔にしよう」の三つを目標に活動しています。

◇木曽漆器の良さを伝えていきたい
三代目社長の瀧澤響さんに、ならにこ漆器会社の取り組みについて聞きました。
[ならにこ漆器会社 瀧澤 響さん(木曽平沢)]
ならにこ漆器会社では、年1・2回の販売会を行っています。販売場所の確保や商品の制作は、すべて自分たちで行います。みんな初めての経験でしたが、協力して無事に完売することができました。今年は、外国の人にも購入してもらえるようにポップやパンフレットに英語表記を取り入れたり、接客も英語でできるように事前に準備したり、工夫をして販売しました。
今はガラスやプラスチックの器が多いですが、木曽漆器を知らない人にも木曽漆器の良さを知ってもらい、笑顔になってもらうことが、ならにこ漆器会社の目標です。

■地域と共に地域を考えるーならかわ桜プロジェクトー
このプロジェクトは「地域の桜を元気にしよう」という思いがきっかけで始まりました。地域の人が気持ち良く過ごせ、楢川に訪れた人へのおもてなしにもつながるよう、これまでにトイレや公園の整備を行いました。10月29日(日)には、プロジェクトの一つである公園「SakuraPark」がお披露目されました。公園の構想は、地域の人からアンケートを取ったり、楢川小中学校の5・6年生とワークショップを行ったりして決めました。古タイヤや木製ベンチの再利用など、ありものを前向きに利活用した子どもたちのアイデアがたくさん取り入れられています。

◇地域の素晴らしさに気付いてもらえたら
二代目代表の酒井慶太郎さんに、楢川小中学校の児童生徒について聞きました。
[ならかわ桜プロジェクト 酒井 慶太郎さん(木曽平沢)]
楢川小中学校の児童生徒は、とても伸び伸びしていて、物おじせずに積極的に意見を出してくれます。そのおかげで、素晴らしい公園が出来上がり、地域をより元気にしてくれたと感じています。
楢川小中学校は、地域の人がサポートしてくれる環境にあるので、小規模ですがとても恵まれていると思います。子どもたちが地域の人と触れ合うことで、地域についてより深く知り、地域愛を育み、地域の持つ素晴らしい価値に気付いてくれるきっかけになると思います。今後の子どもたちの成長が楽しみです。

■9年間の地域学習

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