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自治体の皆さまへ

-特集- 地域DXの核 core塩尻始動(2)

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長野県塩尻市

■core塩尻への思い
core塩尻で共にプロジェクトを進めていくパートナー企業の皆さんに、取り組みの内容や、core塩尻への期待についてインタビューしました。

◇人口約6万6千人のアイデアが大きなエネルギーに
EYストラテジー・アンド・コンサルティング株式会社 パートナー 早瀬慶さん
core塩尻の立ち上げ当初から、コンセプト策定などに関わっています。core塩尻に込めた思いは、何かの「きっかけ」になる施設になってほしいということです。これから仕掛けやイベントを開催する中で、多くの皆さんに興味を持ってもらいたいですね。その後は「面白い」と思ったことに挑戦するなど、主体者として関わってもらい、住民が主役になれる施設にしていくことが目標です。そのためには「何ができるのか」という目線で多くの人に訪れてもらいたいと思っています。まちづくりは、1人だけで考えていても成り立たないと思います。自治体や企業、地域の皆さんが思いを一つにすることが大切です。地域の皆さんや事業者などが集まり、知恵や熱意を直接出し合って、住民自身で事業を立ち上げていくということが、core塩尻では実現できると思っています。規模や業種は限定せず、社会に求められている事業がcore塩尻から生み出されることを期待しています。塩尻という地域にはそれを実現する力があります。人口約6万6千人のアイデアがあれば、それは大きなエネルギーになりますね。そこから、塩尻発の取り組みが全国に広がっていくのではないかと思っています。
また、「住民の皆さんのそれぞれのライフスタイルに寄り添える地域社会とは?」を真剣に考え、その実現を加速させる場所になってほしいと思います。デジタル技術を軸にして、えんぱーくやユメックスアリーナなどの他の施設とも連携していきたいですね。

◇デジタルを分かりやすくシンプルに表現する役割
セイコーエプソン株式会社 執行役員 五十嵐人志さん
core塩尻を拠点に、塩尻市と連携しながらDXを推進していきたいと思っています。デジタルは実体がなく、分かりにくいものです。そこを分かりやすく、シンプルに、形あるものとして表現することが私たちの役割だと思っています。
core塩尻では思ったことや、やりたいことを具現化するお手伝いができたらと思っています。デジタルの力を使ってできることが増えてきましたが、それを知らない人も多くいる中で知ってもらって可能性を引き出す場としても使っていきたいですね。まずは、分かりやすく伝えるということを起点にして、多くの皆さんから意見をもらう中で、コミュニケーションが生まれてくることを期待しています。また、地域のそばにいる企業として地域を良くしていくために、皆さんと一緒になって塩尻の魅力を伸ばしていかなければいけないと思っています。
会社の中だけでは、地域の皆さんが思っていることなどを直接知ることができないので、core塩尻に入って意見を目の当たりにして、必要なこと、大変なことを感じながら一緒に取り組んでいこうと思っています。製品自体も実際に使ってもらって、住民の皆さんの声を聞いて生かしていきたいですね。そして、core塩尻を通じて人づくりやネットワークづくりを学び、会社の中でも展開したいと思っています。それがいずれ、塩尻も会社も良くなることにつながると思います。そのサイクルを大切にしていきたいですね。

◇core塩尻から将来の公共交通を考える
A-Drive株式会社 代表取締役社長 岡部定勝さん
これまで塩尻市と連携し、自動運転事業を進めてきました。core塩尻は、わが国が自動運転を社会実装するためのコアになると思っています。塩尻では、自動運転に必要な三次元地図を地域の子育て中の女性などの皆さんが作っていたり、地元の学生がのるーと塩尻を日常的に使っていたりする様子を見て、先端技術を活用した移動手段が地域に溶け込んでいることに驚きました。また、昨年の塩尻における自動運転の取り組みで、将来の塩尻の公共交通を支える地元の小学生が、今の公共交通について意見交換をしている姿を見て感動しました。全国でも類を見ない環境が塩尻には整っていると感じています。のるーと塩尻の導入に携わった時にも、多くの皆さんから「将来の自分の交通手段のことを考えて、自分たちが公共交通を支えなければいけない」という思いを聞いて感銘したのを昨日のことように覚えています。そのような皆さんの思いを実現しようとする市や企業の皆さんがcore塩尻に集まります。ぜひ、住民の皆さんにcore塩尻へ足を運んでいただき、皆さんが描く将来の暮らしや、公共交通の姿を直接教えていただきたいです。
ここ塩尻でそれが実現できれば、同じような思いを描いている全国の自治体や交通事業者の皆さんにとっても必ず役立つと信じています。いずれは、住民の皆さんの生の声を聞くために、core塩尻から自動運転車両が迎えに行くことを夢見て、私たちも頑張っていきたいと思います。

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