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自治体の皆さまへ

[特集]僕が僕らしく生活するために(1)

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長野県塩尻市

本市は、障がいのある人に対して差別をなくし、相互に人格と個性を尊重し合える社会を目指しています。障がいについて考えてみませんか。

■武居 正幸さん
◇障がい特性
さまざまなことが気になる、先の予定は日時が決まらないと落ち着かない

◇好きなこと
映画館へ行き映画を見ること、年1回の自衛隊祭りに行くこと

◇頑張っていること
就労継続支援B型事業所での仕事、週1回のヘルパーとのお散歩

◆周囲の理解で生きづらさ軽減
「障がい」の種類は大きく分けて、身体障がい、知的障がい、精神障がいがあります。それぞれの障がいの中にもさらに分類があり、障がいの内容や特性は一人ひとり異なります。
障がいのある人は、日常生活や社会生活を送る中で不便を感じ、人知れず差別を受けて、つらい思いをすることもあります。周囲の人の理解やサポートがあれば、不便さや生きづらさを軽減できることがあります。

◆特性を理解し寄り添う支援を
障がい者が共同生活を送るグループホーム。そこで生活する武居正幸さん。複数の障がい福祉サービスなどを利用しながら生活しています。武居さんは、中度の知的障がいがあり、理解力は小学校低学年程度といわれています。間違った理解をしたり、行動までに時間がかかったりします。また、コミュニケーションが苦手で、自分の思いをうまく伝えられないいら立ちから、泣いたり大きい声を出したりしてしまうこともあります。養護学校の高等部を卒業後に製造の仕事に就きましたが、障がい特性が原因なのかいじめに遭い、4カ月ほどで退職。その後は就労継続支援B型事業所で働いています。
令和3年3月からは、グループホームに入居。他の利用者の言動が気になって頭から離れず、相手から言われたことを被害的に受け取ってしまい、精神的なストレスで胃潰瘍などを発症。入退院を繰り返し、次第に意欲低下が進み、表情もなく、受け答えも「う~ん」などあいまいな返事しか返ってこない時期が続きました。
このままでは良くないと、支援者らが奮起。細やかな声掛けや訪問、支援者間での情報共有を繰り返し行い、現在は少しずつ回復し、コミュニケーションも取れるようになりました。表情も豊かになり、徐々に就労継続支援B型事業所への通所、ヘルパーの利用、余暇活動への参加が見込めるようになっています。

◆適切なサービス利用が大切
障がい者の生活を支える一つが、障がい者福祉サービス。一人ひとりが自分らしく生活するために、複数のサービスを組み合わせて、その人に合ったサービスを適切に利用することが大切です。

■「ふつう」ってなんだろう? ~障がいからくるさまざまな行動があります~
不安になったとき、あなたはどうしますか。深呼吸したり音楽を聴いたりしますか。同じ気持ちでも、表現の仕方は人それぞれ。あなたにとっては不思議なあの人のあの行動。それは、その人なりの気持ちの表現かもしれません。

◇大声を出す
気持ちが高ぶって大きな声を出したり、不安などで感覚が敏感になって、耳をふさいだり、自分の声で落ち着いたりすることもあります。

◇落ち着く場所がある
ささいな事で不安になることがあります。いつもの場所や気に入った場所はとても安心します。

◇独り言
独り言を発したり、出来事を繰り返し思い浮かべたりして、気持ちの整理をすることもあります。

◇ばたばたキョロキョロ
緊張や不安で気持ちが落ち着かない時に飛び跳ねたり、周りを見渡したりして平静を保とうとすることもあります。

※詳細は、本紙またはPDF版をご覧ください。

問合せ:福祉支援課障がい福祉係
【電話】0263-52-0280(内線2115)

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