市教育委員会では、令和6年4月18日(木)に行われた「全国学力・学習状況調査」について、調査の趣旨を踏まえた結果を分析し、考察を行いました。その概要をお伝えします。
■調査教科のすべてで、全国と県の平均正答率を上回りました
◆調査の対象
「全国学力・学習状況調査」は平成19年度から、全国の小学6年生と中学3年生を対象に実施されています。この調査は、現在の児童生徒の学力・学習状況を把握・分析するとともに、教育施策の成果と課題を検証してその改善を図り、学校における教育指導の充実および学習状況の改善などに役立てることを目的としています。
◆調査事項および手法
◇教科に関する調査
小学校調査:国語、算数
中学校調査:国語、数学
◇質問調査
学習意欲、学習方法、学習環境、生活の諸側面などに関する質問調査
◆市内の調査対象者
次の対象者に調査を行いました。
◇小学6年生(楢川小中学校前期課程を含む)
学校数:9校(全校実施)
実施人数:505人
◇中学3年生(両小野中学校と楢川小中学校後期課程を含む)
学校数:6校(全校実施)
実施人数:449人
■調査の結果と今後の対応
◆教科に関する調査
◇調査の結果
小学生と中学生の両方の調査教科のすべてにおいて、全国および県の平均正答率を上回る結果でした。中学生の数学では「思考・判断・表現」の力が全国平均を大きく上回る結果となりました。
◇今後の対応
・小学校
国語:学習場面で目的に合わせて資料を選び、伝え方を工夫しながら自分の考えをまとめて分かりやすく伝える力を高めます。
算数:答えを導き出した過程や方法を式や言葉を用いて伝え、他者との共通点や相違点に着目させる活動を大切にしていきます。
・中学校
国語:文章と図、具体的な表現と抽象的な表現などを結び付け、読み取る学習を大切にします。また根拠を明確にし、自分の考えを分かりやすく伝えることにも取り組みます。
数学:覚えた知識を活用する問題に取り組み、意味付けや関連付けをしながら、理解を確実なものにします。子ども同士の対話を通して深めることも大切にしていきます。
◆質問調査
◇調査結果(抜粋)
「パソコンやタブレットなどのICT機器をどの程度使用したか」という質問で、小・中学生どちらも全国平均を大きく上回る結果となりました。
▽市内小・中学校と全国平均のグラフ
◇今後の対応
誰一人取り残さない魅力ある学校づくりを進め、関係機関が連携して、一人ひとりの子どもや保護者に寄り添った支援を今後も進めます。
◆Check!
※全国学力・学習状況調査の詳細な情報は、本紙のコード(市ホームページ)でも公表していますのでご覧ください。
問合せ:学校教育課児童生徒支援係
【電話】0263-52-0830
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