村では、6月26日から7月21日までの間、村内12会場で「地区懇談会」を開催しました。多くの村民のみなさんにご参加いただき、村政全般に関して活発な意見交換をさせていただくことができました。
各会場で寄せられました貴重なご意見などは、今後の村づくりに反映させていただきたいと思います。
以下、主なご意見、ご要望の一部を紹介させていただきます。なお、各会場での詳しい懇談内容については、総務課総務情報係へお問い合わせください。
Q 天龍村は人口減少によって消滅してしまう新聞記事があったが、村の人口対策はどの様に進めていくのか。(戸口集会施設:80代男性)
A 日本全体が人口減少している中で、天龍村のみ人口を増やしていくことは難しいことだと思いますので、人口が減ったうえでどの様にしていくのかを考えていかなければならないと考えています。引き続き、人口の増加に向けた移住定住の施策を進めていきます。
Q 空き家が多くなっているが、所有者が遠方に居住しているなど連絡を行えない場合もある。村では、どの様な対策を行っているのか。(ふれあいプラザ:70代男性、原集会施設:50代男性)
A 村では専門業者による危険空き家の診断調査を計画しています。その調査を基に所有者の方に空き家の適切な管理を行っていただくよう周知を図っていきます。その後において改善が図られない場合は段階的に必要な対策を行っていきます。
Q 龍泉閣4階ラウンジの営業終了時間が夜8時となっているが、1時間程度延ばしてもらうことはできないか。(原集会施設:60代男性)
A 龍泉閣で働いていただける方を募集していますが、応募者がないため、現在、少ない従業員で運営をしています。従って、やむを得ず夜8時までの営業時間とさせていただいておりますので、ご理解をお願いいたします。ご意見のありましたことにつきましては、龍泉閣経営検討委員会で伝えさせていただきました。みなさんのお知り合いで龍泉閣にて働いていただける方がおられましたらご紹介願います。
Q 村民体育館や旧中学校校舎の後利用はどの様に考えているのか。(老人福祉センター:80代男性、中井侍集会施設:70代男性・80代男性)
A 村民体育館につきましては、あり方検討委員会の意見を集約した後に村長への答申を行う予定です。また、旧天龍中学校の校舎につきましては、令和6年度は学校の物品保管場所などとしていますが、今後の使用方法は、村民のみなさんからもご意見を伺う中で方向性を検討していきたいと考えています。
Q どんぐり向方学園の校舎の耐震対策と今後の方向性について教えてもらいたい。(向方老人憩の家:70代男性、ふれあいプラザ:80代男性)
A 村では、どんぐり向方学園さんと令和7年3月まで指定管理者制度による校舎などの管理をお願いしていますが、校舎については耐震化がされておらず安全面の観点から改修または建て替えが必要となっております。その改修などの費用に関しては、どんぐり向方学園さんと地域のみなさんとの関係が良好でなければ村で費用を負担をすることは難しいことを伝えています。どんぐり向方学園さんは自己資金での改修などは難しいとのお話をいただいていますが、校舎などを引き続いて使用することを希望されていますので、継続して協議を重ねて方針を決めていきます。
Q 天龍村国民健康保険診療所の診療時間の変更や休診が頻繁にされている理由を教えてもらいたい。(戸口集会施設:80代男性)
A 診療所の水谷医師は、村民のみなさんにさらに安心して受診いただけるよう、高齢者医療に必要な知識を習得するため、他の病院での研修などを行っていることから診療時間の変更や休診をさせていただく機会が多くなっています。受診いただくみなさんに不都合が生じないように努められておられますので、ご理解をお願いします。
Q 令和6年度において、天龍村の介護保険料の引き上げ額と保険料は県内で最も高額となったが、その理由と今後の方針について聞きたい。(松島集会施設:60代男性、鶯巣活性化施設:60代男性)
A 天龍村では、近年、高齢者施設への入所や介護サービスを利用する方の増加に伴う支払いが増える一方で、介護保険料を納めていただく65歳以上の方の人口が減少している状況が続いており、収入と支出のバランスが取れなくなってきました。天龍村の令和5年度までの介護保険料は近隣町村と比較すると低い保険料で、不足が生じた場合は積立金を取り崩して運営をしてきましたが、令和6年度以降において安定的な制度運営を維持していくために必要な保険料への引き上げをさせていただきました。ただし、保険料の引き上げ額が高額となり、県内で最も高額な介護保険料となりましたので、介護保険料に限らず、物価高騰などにより高齢者の経済的負担が大きくなる情勢を踏まえ、高齢者の方の生活を支援する商品券の発行を行いますので、ご理解をお願いします。介護保険制度につきましては、自治体間で保険料の格差が生じているため、今後、南信州広域連合として、県に対して広域的な運営の要望も行っていきたいと考えています。
Q 熊や猿など有害鳥獣による被害が多くなっている。猟友会員の確保や猿の捕獲助成額の見直し、捕獲罠の助成制度の設立など、有害鳥獣対策について聞きたい。(大久那集会施設:60代男性、原集会施設:50代男性・70代男性)
A 有害鳥獣による被害が確認された場合は、防災行政無線や村内回覧などで注意喚起を行うとともに、目撃情報があった場合は猟友会や警察のみなさんと協力して現場の巡回を行っています。猟友会会員の確保につきましては、会員数が減少していますので、加入の周知と狩猟免許の取得に対する補助を引き続き行っていきます。また、有害鳥獣の捕獲助成額の見直しや捕獲罠に対する助成制度の設立につきましては、各地区において農作物などへの被害が多くなっていますので、検討していきます。
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