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能登半島災害地派遣について

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長野県天龍村

令和6年1月1日に発生した能登半島地震において、長野県は「長野県合同災害支援チームによる被災県などへの支援に関する協定」に基づき、県と市町村が一体となり、一つのチーム「チームながの」として、被災地支援を行っています。天龍村からは職員3名を派遣しました。
3名のうち、2名は3月18日から23日、1名は3月26日から31日の期間、輪島市へ派遣され、主に避難所である輪島高校にて、避難所支援の業務にあたりました。
避難所には3月18日時点で80名を超える方々が未だに避難所生活を強いられている状況でしたが、ライフラインは確保されていました。被災者とJOCA(青年海外協力協会)などボランティアの方を中心に避難所の運営が確立され、落ち着いて避難所生活を送っていました。
「チームながの」として行った避難所支援は主に避難者の見守りを中心に、配給・物資の運搬、避難所の換気などタイムスケジュールに則った業務を24時間体制で行いました。
また、派遣期間中の休養日には、輪島市内の被害の様子を直接見て回りました。
今回、災害地派遣は、職員が実際の被災地の様子を見て、肌で感じる機会になりました。想像に反し、物資は充実しており、派遣期間中、飲食に困ることはありませんでした。一方、ニュースなどで報じられているようにトイレの確保の問題や入浴など長期の避難所生活を強いられる状況となった場合の衛生面の課題など、村でも研究していかなければならない点も多くありました。
また、先述しましたとおり、避難所の輪島高校に避難されている方々は落ち着いて生活していて、安定した避難所運営がなされておりました。これは派遣先が市街地であり、早期の物資輸送網の確保、主要となるライフラインの復旧が実現しやすい条件下にあったことも、要因の一つでもあると考えます。
現在、天龍村では近い将来、発生が危惧される南海トラフ巨大地震などの大規模災害に備えが必要な時です。南海トラフ巨大地震が発生した場合、能登半島地震と異なり、被害が全国的に広範囲に及ぶため、今回の派遣先に見てきたような物資が充実し、ライフラインも復旧した安定した避難所運営の体制が整うだけでも相当な時間を要することが考えられます。
村でも限られた財源の中で今後も備えを充実させていきたいと考えますが、村民のみなさんにおかれましても、自分の命は自分で守る意識のもと、各ご家庭においても非常食や水、ポータブル電源などの災害用備品の備えの充実をお願いするとともに、日ごろから災害が発生した時の行動などを確認しておくことなど、今一度防災意識を高め、有事に備えていただきますようお願いします。

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