小川村長
染野 隆嗣
新年あけましておめでとうございます。村民皆様におかれましては、新春を健やかにお迎えのことと謹んでお慶び申し上げます。年間を通して、村政運営に対しまして格別のご理解とご協力を賜り心から感謝申し上げます。
さて、昨年も残念ながら激甚化・広域化する自然災害が多発した年となってしまいました。年明け早々には能登地方を震源とする地震災害が発生、更に復興途上での記録的な大雨、その後も各地で豪雨災害のほか台風など甚大な災害が相次ぎ、被災地の皆様に心よりお見舞いを申し上げますとともに、一日も早い復旧復興をお祈り申し上げます。
村でも今回の教訓を活かし、自助・共助・公助がしっかりと機能するよう、防災・減災の検証とともに、改めて日頃からの災害に対する備えと、災害に強い地域づくりの必要性に想いを新たにしたところです。
平成の町村合併から20年、地方創生総合戦略から10年が経過するなか、残念ながら地方の人口減少は一層鮮明となっています。加えて、社会環境や価値観が複雑に変化する時代となり、人と人、地域と地域のつながりが希薄化していくことが危惧されています。
また、昨年には長野県の総人口が200万人の大台を割るなど人口減少、少子化は、過疎地域のみならず国が直面する重要課題であり、社会全体に多大な影響を及ぼす課題でもあります。
本村におきましては、人口減少対策は村発足以来の長期課題でありますが、今日に至ってもその流れに歯止めがかからず、さらに進行していると云った状況にあります。
昨年度に策定されました、村の最上位計画であります、「第6次振興計画 後期5ヶ年計画」を基本に、「過疎地域 持続的発展計画」のほか、現在策定中であります「第3次 総合戦略」の再構築が不可欠であるものと考えています。
そうした中ではありますが、本村においては、ここ数年転入者によって生じる、社会増の傾向が僅かながらも見られます。
釜蓋地籍に建設中の若者の定住を目的にした、戸建て住宅5棟の完成を間近に控えていますが、移住定住の受け皿の充実と云った面からも、住宅整備は空き家対策と併せ必要不可欠な事業であり、本村の重要課題である人口減少の抑制に効果が見られるものと期待する次第です。
現在、鶴牧田団地に歯科診療所の建設を進めています。昨年の5月に歯科医院が閉院となり、この先の対応がどうなるか心配される声も聞かれる訳ですが、議会並びに県歯科医師会をはじめ、多くの方々のご理解とご支援をいただき、新年度からの開院に向け診療体制の準備を進めている状況です。
改めまして、ご協力をいただきました関係者皆様に感謝と御礼を申し上げる次第です。
今後とも、村民皆様の健康管理の面から有効利用して頂ける歯科診療所となることを願う次第です。
一昨年の9月議会におきまして、「長野市との教育事務受託」について議決され、昨年4月から長野市中条地区の生徒の皆さんが、小川中学校に通学できることになりましたが、更に新年度からは鬼無里地区の生徒の皆さんが新たに加えられることになりました。
児童・生徒数も減少している状況下、本村の生徒にとりましても日常の学校生活の中においても環境の変化であったり、新たな友人関係など様々な効果、好影響がもたらされることと思います。
今後とも引き続き学校、家庭、地域との連携を大切に、時代の変革に応える教育環境の整備、充実に努めて参りたいと考えています。
本年は、昭和30年に南北小川村が合併してから70周年となる節目の年を迎えます。
新年度に取組む事業のなかにも、村政施行70年を念頭に置きながら、関係者皆様のご意見を頂き例年とは違った事業内容も取り入れたいものと考えております。
自然環境に恵まれた、農山村ならではの特徴を活かすとともに、自然景観・歴史・伝統・文化・村が誇れる地域資源に磨きをかけ、地域に合った魅力ある社会づくりに向け積極的に取組んで参りたいと考えています。
迎えた輝かしい新年が、村民皆様にとりまして幸多き素晴らしい年となりますよう、心からお祈り申し上げ、年頭のご挨拶といたします。
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