9月定例村議会で令和5年度の決算が認定されました。「人が集い賑わう村づくり」を目指し、“産業振興と地域の活性化”“保健・医療・福祉の充実”“子ども子育て支援”“安心・安全・快適な暮らしの実現”“文化の振興”“健全な財政運営”を重点課題として、一般会計32億8,400万円の予算でスタートし、引続き令和4年8月6日に発生した豪雨災害の復旧にも取り組んできました。
決算の状況ですが、一般会計の歳出総額は39億4,028万円と前年比16.2%、5億5,026万円の増額となっています。豪雨災害などに対応するための災害復旧費(9億8,663万円)が前年度に比べ増加したこと、星と緑のロマン館の浴室改修工事(9,609万円)や、びっくらんど小川の照明LED化及び吊り天井の耐震化(1億662万円)などの要因により増額となりました。
移住定住・地域活性化対策事業として、地域おこし協力隊事業、空家活用推進・改修事業、白馬長野有料道路割引回数券事業を実施しました。首都圏などの移住相談会に参加するとともに、移住体験ツアーも実施しました。このほか、結婚支援事業、若者就労激励金事業、美しい村推進事業などを継続して実施しました。
経済の活性化策として、大豆やそば・雑穀の振興事業補助や組織型営農支援事業、荒廃農地の再生等を目指した農林公社みらいへの支援、中山間地域等直接支払い事業、鳥獣被害防止対策事業、商工業の支援として小規模事業経営改善普及事業補助金や保証料補給金などを実施しました。
健康長寿対策として、診療所の常勤医師不在に伴う派遣医師の確保や新町病院への運営費補助など医療体制確保に取組みました。保健師や管理栄養士による訪問指導や地区講座など地域保健、ヘルススクリーニングや妊産婦健診、各種予防接種など予防事業にも取り組みました。
老人福祉センター(小川の湯)の運営や在宅福祉支援センター(サンリング)の修繕を計画的に実施し施設の長寿命化にも取り組みました。
子ども子育て支援では、にこにこ保育園の園舎屋根の塗装や子育て支援センターの運営、すこやか成長祝金などを引続き実施しました。
学校教育では、小・中学校の学年費補助、高等学校等通学費補助や公設学習塾運営、中学校冷房機器更新などを実施しました。また、共同調理場調理業務の委託を開始しました。
社会教育では、分館活動交付金や伝統芸能保存補助金、熟年大学など継続して実施しました。びっくらんど小川やふるさとらんど小川の運営に継続して取り組むとともに、びっくらんど小川の照明LED化と吊り天井の耐震化を実施しました。
消防防災対策として、分団の運営補助や接岸道路の修繕(鴨之尾)やハザードマップの修正などを実施しました。
国からの「新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金」や「物価高騰対応重点支援地方創生臨時交付金」を活用し、生活応援商品券事業や物価高騰対応商品券事業、生活支援給付金などの各種事業を実施しました。
村の財政状況は、令和5年度末の村債残高30億5,852万円(前年度比0.7%の増)、基金保有額33億7,526万円(前年度比3.3%の増)となりました。財政の健全さを示す指標は、実質赤字、連結実質赤字、将来負担比率が数値なし、実質公債費比率が6.1%(前年度比1.5ポイントの減)となり健全な財政状況を示しています。
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